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2017年7月16日日曜日

雇用増で結果を出す長期政権…財務省の管理と日銀人事に力 株価も上昇―【私の論評】小学生にも理解できることを理解しない馬鹿が日本をまた駄目にする(゚д゚)!

雇用増で結果を出す長期政権…財務省の管理と日銀人事に力 株価も上昇

 国の経済パフォーマンスを計る際に、どんな指数や指標を選ぶかは重要である。筆者は、雇用こそ国の政策の基本だと考えているので、就業者数をあげてみたい。

 平成以降の政権の寿命をみてみると、小泉純一郎政権と第2次安倍晋三政権だけが長期政権で、その他は1、2年でつぶれた短命政権であった。

小泉純一郎氏 写真はブログ管理人挿入 以下同じ
 この2つの長期政権は、短命政権と比較して、デフレこそ悪であると規定して、日銀人事をうまく使って金融緩和をやり、雇用を良くした点に特徴がある。

 筆者はこの2つの政権の近くで、その経済運営をみてきた。小泉政権では金融政策は前面に出してはおらず、竹中平蔵・経済財政相がマクロ経済運営の中で実施していた。一方、第2次安倍政権では、アベノミクスの「3本の矢」でもわかるように金融政策が前面に出ている。筆者の知るかぎり、安倍政権は戦後史で金融政策の重要性を理解した唯一の首相が率いる政権である。

プレミアム・フライデーに座禅を組んだ安倍総理
 なぜ金融政策が重要かといえば、雇用を改善する必要条件であるからだ。ただ、マクロ経済政策において、金融政策と並ぶ財政政策も、雇用では重要な役割を果たす。

 実は、雇用が良かったのは、平成以降の政権では橋本龍太郎政権(前半)、小泉政権(後半)、そして安倍政権しかない。橋本政権は大型公共投資を実施したことで出足が良かったが、1997年4月からの消費増税でその成果がふっ飛んだ。

 一方、小泉政権は発足当初から消費増税はやらないと宣言していた。安倍政権は2014年4月からの消費増税で一度失敗したが、強力な金融緩和で持ちこたえ、2回目の失敗はしていない。

 なお、マクロ経済政策を行う上で、長期政権は、財務省の管理と日銀人事をうまくやったことにも共通点がある。財務省のコントロールについて、小泉政権では、表だって公務員改革・天下り規制を行わなかったが、郵政民営化とともに政策金融改革も行い、政策金融機関の整理統合を実施したことで事実上の天下り規制にもなった。安倍政権では、公務員改革基本法などで天下り規制をし、内閣人事局を作ることでにらみを利かせた。日銀人事に関しては小泉、安倍政権は他の政権よりうまかった。特に安倍政権では首相が先頭で主導している。

 金融緩和をすると雇用の増加につながるが、それと同時に株価も上がる。ただ、株式市場は先取りして動くので、株価は半年後の就業者数と9割近い高い相関を持っている。つまり、雇用を増やした政権は、結果として株価も高くなっている。

 この意味で、雇用を重視すべき左派政党が、株式市場が活況になると、格差問題を持ち出し、資産家とそうでない人の格差が広がると批判するのは、かなり滑稽だ。

 株価が上がるのは、経済の先行きが好調であることの予兆であり、雇用の確保につながるからだ。もちろん株式市場の将来予測は完全ではないが、過去のデータではまずまずの結果となっている。(元内閣参事官・嘉悦大教授、高橋洋一)

【私の論評】小学生にも理解できることを理解しない馬鹿が日本をまた駄目にする(゚д゚)!

ブログ冒頭の記事では、以下のように掲載されています。
実は、雇用が良かったのは、平成以降の政権では橋本龍太郎政権(前半)、小泉政権(後半)、そして安倍政権しかない。橋本政権は大型公共投資を実施したことで出足が良かったが、1997年4月からの消費増税でその成果がふっ飛んだ。 
 一方、小泉政権は発足当初から消費増税はやらないと宣言していた。安倍政権は2014年4月からの消費増税で一度失敗したが、強力な金融緩和で持ちこたえ、2回目の失敗はしていない。
これは、以下のグラフを見ると、はっきり理解できます。

さて、安倍一次政権は短命でしたが、その理由の一つにそ小泉政権のときには金融緩和を実施していたにもかかわらず、その末期には金融引締めに転じたというこしともありました。

日本は当時の統計資料が示すところでは、2006年、2007年と需要不足ではありませんでした。需給ギャップはゼロだったのです。2006年は、小泉(純一郎)内閣から第1次安倍(晋三)内閣に引き継ぐ年でした。

あのまま日銀が金融緩和政策をそのまま続けていれば、日本のデフレは克服できていたはずでした。ところが、何を思ったか2006年3月に、日銀はそれまで5年間行っていた量的緩和をやめて金融を引き締めました。

これによって、皆さんご存知のように、デフレ克服はできなくなりました。私はそういう意味で、日銀の責任は極めて大きいと思います。本当に大罪を犯したと思います。これは、本当に腹立たしい出来事でした。

そのことを、同じように悔しい思いで見ておられたのが、当時内閣官房長官だった安倍晋三氏だったのです。そうして、第一次安倍内閣で、総理大臣になりましたが、結局短期政権で終わることになりました。

そのため、第二次安倍政権で、総理になってすぐ日銀と政府との関係を変えたのです。

日銀と政府の間で、明示的な2%の物価目標というアコード(政策協定)を結んで、それを実行するために新しい総裁を置いたのです。新しい総裁に就任された黒田東彦さんは、経済学の高い知見を持った人です。

そうして、2013年4月4日の最初の日銀政策決定会合で、2年間でベースマネーを2倍にするという非常に分かりやすいメッセージを出しました。

ただし、2014年4月から8%の消費税増税が行われ、せっかくの金融緩和の効果がそがれてしまいました。しかし、上の記事にもあるように強力な金融緩和で持ちこたえ、2回目の失敗はしていません。その政策を今も継続しているわけです。

そうして『アベノミクス』の1本目の矢はちゃんときき、現状では雇用情勢はかつてないほど良くなっています。

ブログ冒頭の記事にもあるように、安倍政権は戦後史で金融政策の重要性を理解した唯一の首相が率いる政権です。それは、以上の事実からも十分うかがい知ることができます。

結局は、安倍政権の経済対策は消費税増税でのつまづきと、現時点ではいまだ失業率が3%台と高くさらなる追加金融緩和が必要なのに、未だ実施されていないなど、十分とは言えない面もあるのですが、それにしてもかなりの成果をあげているのは間違いないです。

そうして、民進党などの野党は、野党やまともな対案を出せないので、森友・加計学園問題などのフェイクニュースや選挙妨害などの奇手を使って政権のイメージダウンをはかり、ともかく安倍政権が終わる=アベノミクスを終わらせれば、あとはどうにかなると思っているのでしょう。

そうして、マスコミはその尻馬に乗ってフエイクニュースを大拡散したり、報道しない自由を満喫しているという状況です。


フェイクニュースの事例 握手拒否はなかった、あったのは写真撮影の拒否


残念ながら、現状では安倍政権が終了して、アベノミクスが終わった場合、その後いかなる政権がついたにしても、日銀が金融引き締めに転じ、それが故に日本は再びデフレスパイラルの底に沈み、雇用・経済ともに悪化し、それが故にかつてと同じように短命政権となります。

そもそも、残念ながら現状では安倍総理以外は、なぜデフレが良くないかその本当の意味を理解していません。デフレがなぜ良くないのか、それを理解するために何も小難しい理論など必要としません。小学生にでもわかる理屈です。

その理屈を以下に簡単に説明します。

デフレ下においては、お金を持っている人はモノを買ってはいけません。なぜならモノの価値が下がるからです。お金を持っている人は投資をしてはいけません。なぜなら投資の価値が下がるからです。お金を持っている人は何もしないでじっとしていなさい。そうするとリスクなしで、物の価値がどんどん下がっていくから、自分の資産が増えていきます。

つまり、デフレ経済の下では、消費も投資も進まないということです。経済が停滞するのは当たり前で、諸悪の根源はデフレにあると考えた安倍(晋三)総理は誠に正しいです。

であれば、デフレの原因は何なのかということですが、デフレとは、モノの値段が下がり、お金の価値が上がり続ける状態、つまり貨幣的現象です。したがって、デフレを解消するには、まず金融を緩和しなければいけないということになるのです。 

このような簡単な理屈を理解しているのは、野党側ではほんの一握りの人であり、与党側でも、公明党は皆無、自民党内でも安倍首相な菅官房長官を含めたごく一部の人だけなのです。マスコミも皆無といって良いです。

このような状況では、また日本はデフレスパイラルのどん底に沈み、せっかく良くなった雇用状況もまた悪くなるということがいつ起こっても不思議ではないのです。小学生にも理解できることを理解しない馬鹿が日本をまた駄目にするかもしれません。

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2014年1月12日日曜日

津川雅彦「テレビと左翼思想によって日本映画ダメになった」 ―【私の論評】映画は昔から左翼思想に侵され駄目になっていた!旧ソ連の隠蔽を助けるような映画を放映しても、反省も何もないのが、反日映画界(゚д゚)!

津川雅彦「テレビと左翼思想によって日本映画ダメになった」 

 

日本映画が質量ともに復調してきたと言われて数年経つ。1990年代には公開本数、興行収入ともに落ち込むばかりだったが、現在は毎年のように注目のヒット作が生まれ、シネコンが普及し映画館へ足を運ぶ人も増えた。ところが日本映画の父、マキノ省三の孫で俳優・映画監督の津川雅彦氏は「テレビ局がつくるのは最低の映画ばかり。映画賞もくだらん」と嘆く。作家の山藤章一郎氏が、津川氏の日本映画批判の言葉を報告する。

工藤栄一監督から、聞いたんです。「ぼくはマキノ光雄さんに育てられた」って。先に系譜をいうと、マキノ光雄は牧野省三の次男。長男がマキノ雅弘。ぼくは、四女・智子の子です。

工藤さんは慶応法科を出て、東映の企画室に入った。のちに、集団抗争劇の傑作『十三人の刺客』や、やくざ映画を作った人です。で最初に、光雄から「毎日一冊本を読め。1年365本の企画書を出せ」と命じられた。工藤さんは3年間きっちりそれをやる。ほぼ1000冊ですね。「それがぼくの演出力とアイディアになっているんだ」と。映画を全盛に導いたのは、そのバイタリティです。そして基本。

原作を読み漁る。テーマをどうするか。何で客を呼ぶか。キャラクターをどう立てるか。

牧野省三は明治41年、日本初の劇映画『本能寺合戦』で、すでにその基本を打ち樹(た)てている。ヒーローとヒロインは同じ性格であってはいけない。相反、葛藤して初めてドラマになるといっています。それが〈ドラマチック〉だと。大映のオーナーだった永田雅一が「このごろのドラマにはチックがない」といったのは有名ですが、〈チック〉とは、匙加減で少し面白くする、派手にする、そういうサービス精神です。

それがまあ、ひとつはテレビによって日本映画はだめになった。もうひとつは左翼思想。いっとき、左翼にあらずば映画人にあらずの風潮が吹き荒れた。左翼思想は別に悪くないが、反資本になる。

この記事の詳細はこちらから(゚д゚)!

【私の論評】映画は昔から左翼思想に侵され駄目になっていた!旧ソ連の隠蔽を助けるような映画を放映しても、反省も何もないのが、反日映画界(゚д゚)!

津川さんは、上の記事で、左翼思想は別に悪くはないがとは書かれていますが、私はそうは思いますせん。日本の左翼の大部分は本当の意味での左翼ではありません。煎じ詰めれば、反日であり、親中です。本当の左翼であれば、日本だとか、中国などという国などとは関係なく、労働者の味方であるはずですが、決してそうではありません。無論、まともな左翼もいるのでしょうが、そんなのは本当にごく一部の少数派に過ぎません。津川さんは、無論まともな左翼のことを、左翼思想は別に悪くはないと語っておられるのだと思います。

そのような中でも、映画人はやはり、津川さんの仰る通り、左翼にあらずんば映画人にあらずというところが昔からありました。これは、特定秘密保護法案に反対した映画人が多かったことをみてもわかります。特定秘密保護法案に関して、実際にザル法なのですが、それでも、中国にとっては結構脅威です。これに反対する映画人というのも、無論例外も多くいますが、左翼の一派か親派であるとみて良いと思います。以下に、その面々の写真を掲載しておきます。

 (左上から時計回りで)高畑勲監督、山田洋次監督、是枝
裕和監督、大竹しのぶさん、吉永小百合さん、宮崎駿監督
それから、上の写真には掲載されていない女優の写真を以下に掲載しておきます。


大竹しのぶさん、吉永小百合さん、藤原紀香さんなどそうそうたる女優のメンバーまで、含まれていることが、やはり、映画人は左翼とは切っても切れないかんけいなのかと、いまさらながら、思い知らされます。この方たちは、特定秘密保護法案が成立して、一番影響を受けるのは、公安が、日本に5万人はいるだろうとされている中国スパイであるというような意識は毛頭ないのかもしれません。

上の写真の方たちの中には、生粋の左翼思考の持ち主もいますが、女優の方たちは、そういう思考の持ち主というか、左翼思想に影響されやすい人たちなのだと思います。

日本の映画界も少しは、このことに関する反省をしていただきたいものです。

吉永小百合さんといえば、今となっては、ただの反日お馬鹿映画ともいうべき、「人間の条件」でヒロイン役をしていたことです。

人間の条件に関しては、何分1970年台の映画なのでご存知ない方もいらっしゃると思われますので、以下に簡単に説明をさせていただきます。
五味川純平の同名大河小説『戦争と人間』の映画化作品で、日本映画としては同じく五味川の小説を映画化した『人間の條件』の9時間31分に次ぐ9時間23分の長さを誇る、日活配給による戦争大河超大作である。 
全三部で構成され、第三部『完結篇』ではソ連国内で当時のソ連モスフィルムの協力の下撮影が行われた。ノモンハン事件の大規模な戦闘シーンはソ連軍の協力で撮影されており、ソ連ロケ・ソ連軍全面協力の戦闘シーンという日本映画としては異例の大規模映画となっている。 
当初は四部作を予定していたが、豪華キャスト・本格的な戦闘シーン・海外ロケと日本の映画史上でも屈指の大作であったため、当時の日活の懐事情もあり結果的に予算が続かず、第三部で完結を強いられた(DVD-BOX解説書による)。 
第一部「運命の序曲」 1970年/197分
第二部「愛と悲しみの山河」 1971年/179分
第三部「完結篇」 1973年/187分
完結編の一部分のみをピックアップした、動画を以下に掲載しておきます。 


この映画、私は封切りの時に観たのではなく、確かテレビで放映されたのを観たものと思います。とにかく、まだ中学生あたりの頃観たものですから、この映画にはかなり影響を受けました。どのような、影響を受けたというと、無論、反日的な内容を肯定するような影響です。映画をみて単純にそうして、無邪気こんなものだったのだろうと思ってしまいました。とにかく、この映画に出てくる人間、庶民は善人で、軍のえらい人は悪い人という扱いでした。それに、軍人は無謀であり、下品であり、どうしようもないような存在として扱われていました。その中でも、北王子欣也さんは、孤高の人ということで、こういう少数の日本人もいたというような扱いでした。

そうして、特に「完結編」では、ノモンハン事件において、とにかく日本軍は、圧倒的有利なソ連軍の前に手も足も出ずに一方的な負けたどころか、最初から無謀な闘いを挑んだということで、とにかく一方的なボロ負けとして描かれていました。そうして、完敗であったことを反省材料とせずに、日本は無謀な太平洋戦争(正しくは大東亜戦争)に突入したというような描かれかたをしていました。この映画の中で、ノモンハン事件を「小太平洋戦争の様相を呈してた」と解説されていたことは今でもはっきり覚えています。

そうして、この映画のどのシリーズかに、俳優さんの名前は、忘れましたが、後に太陽にほえろという映画で、長さん役でていた俳優さんがこの映画にも出演していました。以下に太陽にほえろの長さんの写真を以下に掲載します。これをいただくと、ご存知の人も多いと思います。


この長さんが、このシリーズの幾つかにでてきて、役どころとしては、意地悪な日本の憲兵でした。とにかく、権力をかさにきて、いやらしい役どころで、いろいろな人をいじめまくります。そんなイメージで観たので、太陽にほえろにでてきた長さんは、いい人役ででてきたので、最初のイメージが強くて馴染めませんでした。

しかし、何回か見ているうちにすっかり馴染んでしまって、このシリーズは好きで、再放送も観ましたので、その頃には、太陽にほえろの、いい人長さんにもすっかり馴染んでしまいました。

そうして、このテレビを観た後に、また「戦争の条件」がテレビで放映されたので、なにげなしに見ていたら、長さん役の意地悪憲兵がでてきて、極悪非道な行動や発言をしたのですが、今度は、太陽にほえろの長さんのイメージが強すぎて、その憲兵役の演技が馴染めなくなったどころか、違和感を覚えました。

「人間の条件」という映画、こんな感じて、かなり強烈に記憶に残っている映画ですが、この長さん役の俳優の極端なキャラクターの違いが記憶に残るとともに、この映画に対する、何というか、あの描かれかたは本当なのかという疑問が頭をよぎりました。そうして、その思いはその後も続き、もやもやした状態が続きました。

そうして、そこから数年後に、ソ連が崩壊しました。ソ連が崩壊後に旧ソ連の情報が明らかにされ、その中に、ノモンハン事件の真相もありました。、実はノモンハン事件においては、日本側の損失も酷いものでしたが、実はソ連側もそれをはるかに上回る被害で、これはどちらかといえば、日本の勝利であったことが明らかにされました。スターリンはこの事実をひた隠しに隠し、その後のソ連政府もそれを隠しつづけていたのです。

考えてみれば、「人間条件」は、この隠蔽を手助けするような映画であり、特に「完結編」では、ノモンハン事件が中心の映画であり、その当時のソ連が協力しています。実際に当時のソ連の映画に出演する軍隊がいて、その軍隊が全面協力をしたものでした。だから、圧倒的なソ連軍の強さが遺憾なく描かれていました。

ノモンハンにはほとんど出動しなかった、T34型戦車(第二次世界大戦中盤より末期に活躍したソ連の中型戦車、基本性能が優れていたので、1960年代の新興国などでも使われていた)が縦横無尽に活躍していて、それに比較すると日本の戦車などは貧弱であり、圧倒的な軍事力の差があったかのように描かれていました。

良く考えてみれば、ノモンハン事件のあった1930年代といえば、その当時の日本帝国陸海軍など、最強で、ソ連でさえもなかなか容易に手を出せる相手ではありませんでした。そんな事実など、無視した一方的なソ連の勝利のような描かれ方をしていました。この映画を観た時には、そんな知識もなく、単純に信じこんでしまいました。

今となっては、全くのお笑いぐさなのですが、酷い反日・親ソ映画です。その映画に吉永小百合さんが、ヒロイン役ででていたということです。無論当時は、ノモンハン事件では日本はボロ負けしたというのが、定説になっていたので、いたし方ないといえば、仕方ないのですが、後から知ったことですが、日本側現代史の研究者の中には、ソ連が崩壊する前から、ノモンハンはソ連側も大被害を被っていたことを主張していた人もいたそうです。

時代が時代ですから、この映画には、有名俳優も大勢でていました。北大路欣也さんも、その一人です。しかし、北大路欣也さんは、「特定秘密保護法」には反対声明など出していませんでした。まともな、俳優は当然そうだと思います。だから、一概には「人間の条件」の関係者が全部悪いなどとはもうしません。

それにしても、映画人からは、この戦争大作である「人間の条件」の特に「完結編」の内容が全くの間違いであったという声明など出されていません。ソ連の事実隠蔽に手を出したような映画に携わったということの反省の弁など聴いたことがありません。本来ならば、これは、認めるべきではありませんか?


そういう反省もなく、さらに、秘密保護法案反対の意思表明をする吉永さゆりさんなど、これをどう考えでおられるのでしょうか。最近、吉永さんは、シャーフの住宅用太陽光発電システムのテレビコマーシャルに2014年元日から出演しています。このコマーシャルでは吉永さんは、「11年間このCMにでては、はじめて自宅設置」したなどと語っています。上のような事実を知って、このCMをみると、私は、非常に空々しく、空虚に響くだけです。

私は、津川さんの仰る通り、左翼思想そのものは悪くない場合もあると思います。しかし、日本における、多数派の左翼は、左翼ではなく反日です。日本の国益など何とも思っていません。人間として、生まれれば、まずは家族が大事、地域が大事、国が大事というのが当たり前だと思います。そのような一般的価値観を失った、マスコミは無論のこと、映画会も当然のことながら、精神は堕落してしまいました。

精神の堕落した、人間が報道をしても、映画をつくっても、良いものができるはずがありません。私は、そう思います。

皆さんは、どう思われますか?

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2012年4月20日金曜日

ふらんす亭の井戸実社長「ニートみたいな奴に限って何を根拠かわからんけどすぐ駄目になるとか悲観論を言う」―【私の論評】誰もがニートになれるし、井戸社長のようにもなれる!!考え方次第だ!!

ふらんす亭の井戸実社長「ニートみたいな奴に限って何を根拠かわからんけどすぐ駄目になるとか悲観論を言う」:

ふらんす亭の井戸実社長「ニートみたいな奴に限って何を根拠かわからんけどすぐ駄目になるとか悲観論を言う」


『ふらんす亭』や『とんかつ&サラダバー よしかつ』の代表取締役社長・井戸実氏が、インターネット上で「ニートみたいな奴に限って悲観論を言う」という内容の発言をし話題となっている。

井戸社長は『東洋経済』のインタビューで「たまに2ちゃんねるなどで炎上させて有料のメルマガに読者を誘導させる方法」や「このメルマガだけで毎月80万円の入金がある」などの発言をして物議をかもしていたが、またまたインターネット上で話題になりそうな発言をしたわけだ。以下は、井戸社長の発言である。

・井戸実社長の Twitter での発言
「なんでニートみたいな奴に限って、何を根拠かわからんけど、すぐ駄目になる。とか悲観論を言うんだろう。仮にいずれ駄目になったとしても今駄目な奴にとやかく言われたく無いよね」(引用ここまで)

これに対して一部のTwitterユーザーからは「悲観しているのではなく経験による鋭い予測かもしれません。今駄目な奴の意見は一番聞くべきです。問題点を知っています」という声があがっている。あなたは、井戸社長の意見に対してどういう感想を持っただろうか?

参照元: Twitter / idominoru.



【私の論評】誰もがニートになれるし、井戸社長のようにもなれる!!考え方次第だ!!

それにしても、井戸社長このブログにも何回か掲載させていただきましたが、本当に時々、意識してか、無意識なのか、かなり物議を醸すようなツイートをしています。私自身は、誰もがニートにはすぐになれるし、井戸社長のようにもなれると思っています。ただし、両者には、考え方におおきな隔たりがあります。私は、この考え方の違いを井戸社長が彼独特の言い回しで、言っているのだと思います。

本日は、この記事のほかにも以下のような記事が掲載されていました。

やってはいけない不幸を呼び寄せる習慣

この記事は、ベストセラーを多数上梓している若者向け自己啓発書のカリスマ、千田琢哉さんの著書『幸福をつかむ50の習慣』から、やっては、いけない三つの習慣をとりあげています。


■愚痴を吐く人の周りは愚痴だらけ
仲間内で愚痴を言い合ったり、いつも不平不満を言ったりしてしまう。自分の思う通りにいかなければ、そんな風になってしまうこともあるでしょう。しかし、愚痴やネガティブな情報ばかり発信してしまうと、周囲も愚痴ばかりになり、いつしか自分の周りには不平不満で溢れかえっている…という状況になってしまいます。
幸せになりたければ、自らポジティブな言葉を発信し続けることが大切です。これは今すぐにできることです。


■暗い顔は伝染する
どん底に落ちたとき、多くの人は暗い顔をしてうなだれます。
しかし、暗い顔をするから生命力が落ち込んでますます暗い人生になっていくと千田さんは言います。さらにその暗い顔はそのまま伝染し、周囲から応援もされない孤立無援な状況に陥ってしまいます。
そうならないように、どん底のときこそ笑うのです。どん底で暗い顔せずにイキイキと歯を食いしばっていると、必ず出逢いがあります。その出逢いがあなたを助けることになるのです。

■「けど」の多用は禁句
失敗した「けど」仕方ないよね。遅刻した「けど」仕方ないよね。そんな風に「けど」を使ってしまうことはないでしょうか。
千田さんはこの「けど」という言葉は、その前にある言葉を悪気なく水に流してしまう悪魔の言葉だといいます。一瞬にしてそこで成長をストップさせてしまう恐ろしい口癖であり、急激に運気を落としてしまうとまで言います。
確かに失敗した、という言葉に「けど」と続くと、自分で自分の罪を勝手に許してしまっているように聞こえます。
ビジネスパーソンは結果が大事です。結果を求めるのであれば、「けど」は禁句です。
よくやってしまいがちなこれらのことですが、私たちは知らず知らずのうちに自分の運気を下げていたといえます。

本書では人生、仕事、恋愛、友情、お金という5つのトピックから運気を上げるための50のヒントが示されており、どの部分からでも読み進めることができます。
「最近イケてないな、自分の周囲は」と思ったら、まずは自分がネガティブなオーラを発信していないか、確認してみるのはいかがでしょうか。意外と自分に一番問題があるのかも知れませんよ。
この著者は、幸福になれる人となれない人の差は、性格によるというような言い方をしています。しかし、性格というものは、習慣からできあがるものです。そうして、その習慣は、意図して意識すれば、誰にでもできるものと思います。

ニートの人たちには、いわゆる、悪い習慣が身についてしまっていて、すぐに悲観的になりやすいことを指摘しているのだと思います。一方、井戸社長は、悲観的にはならないで、悪いことがあっても、すぐに悲観的ににはならず、何かの方策を考えるということが、習慣になっているのだと思います。

いずれにしても、すぐに愚痴を吐く人、暗い顔をしている人、「けど」を多用する人には、明るい未来はやって来ないのは、必定だと思います。井戸社長は、そんな人からネガティブなイメージを受け取り、自分もネガティブになるつもなど全くないということを言いたいのだと思います。

井戸社長は、今の仕事は、フランス亭のアルバイトから始めていました。この店をひきうけたことから、現在の仕事がはじまっています。親の仕事を引き継いだというわけではありません。その後、他の業態なども開発し、現在にいたっています。だから、条件としては、ニートのひとたちともあまりかわらないところから、現在の事業を軌道にのせているわけです。問題にばかり集中し、悲観的になるのではなく、機会を追求し続けた姿勢により現在があるのだと思います。


会社の社長などやっていれば、愚痴を吐くわけにはいきません。業績が 悪いからといって、暗い顔をしていたら、ますます、会社は傾きます。そうして、 社長の双肩には、お客様、従業員、取引先への責任があるわけですから、 「けど」などといって、責任を転嫁するわけにもいきません。

ニートの人も、自分の人生観によって、ニートをやっているというのであれば、それを貫けば良いし、そうでなければ、自分の愚痴や暗い表情や、責任転嫁で、他の人までも、ネガティブにするようなことは、やめるべきです。井戸社長は、まさにこのことを言いたいのだと思います。まあ、ニートと、いわゆる会社の社長とでは、価値観が最初から異なるのは当たり前のことと思います。

しかし、Twitterなどでは、誰もができることですし、ニートであっても、誰にでもツイートもできるわけですから、このような間違いが起こるのだと思います。日本人には、まだまだ、平等主義意識というのが残っているのだと思います。周りの人も自分もみんな同じであるような、おかしげな幻想を持っている人が多いということだと思います。まずは、人と自分は異なるということ、それに、自分の生き方は、結局どのような境遇にあろうと、日本などの社会では、結局自分のせいであること。それを変えたいなら、まずは、自分を変えなければならないということです。



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