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2015年2月25日水曜日

君は批判する権利があるか? 批判のマナーを教えてくれた教授の一言が人生でめちゃくちゃ教訓になっている―【私の論評】ニッポン人も日本人も、日本の原点にたちかえり、そこから自分の立ち位置を確認して、物事を考えなければ、本当の意味での学問もできないばかりか、現実を把握することもできず、組織運用にも支障が生じる(゚д゚)!

君は批判する権利があるか? 批判のマナーを教えてくれた教授の一言が人生でめちゃくちゃ教訓になっている

Jerk Chicken, Green Fig Salad, Sauteed Cassava / anax44
ぼくは意気揚々と相手を「批判」したつもりでいました。 「この部分は事実認識と甘いんじゃないですか」 「この部分に対してのヨーロッパの視野は狭すぎませんか」「……、ということでちょっと良い主張とは思えませんでした」 自信満々のぼくの「批判」に教授が言った一言は ぼくが批判を考える上で大学生活6年間の中で今でも大事な言葉です。 Jerk Chicken, Green Fig Salad, Sau...

【私の論評】ニッポン人も日本人も、日本の原点にたちかえり、そこから自分の立ち位置を確認して、物事を考えなければ、本当の意味での学問もできないばかりか、現実を把握することもできず、組織運用にも支障が生じる(゚д゚)!

上の文章、批判の仕方が間違っていたことを教授に指摘されたことを掲載しています。この文書を読んでいて、私は以下のように考えました。そうして、この内容は、NewsPicsに投稿しました。
「現在では、大学院あたりでも、こういう指摘されるこういう子供っぽい人がいるんですね。だから、教授に指摘されたのです。そういうことをこれくらの年齢になって指摘されるのは、非常に恥ずかしいことです。

それをこのような記事にして、それを吐露できてしまう今の社会はどこか狂っています。そもそも、いい年をした大人が馬鹿真似をする世の中ですから・・・・・。

現在では自己中心的であることを大学院レベルで、はじめて知るような人たちが、企業にはいってくるわけです。企業もこれに対応しなければならないということです。

いやはや・・・・・。親の顔をみてみたい。でも、そんなことを言ってもしょうがないです。現実がそうなのですから、私達もそれに対処しなければなりません」。
これが、これが、ブログ冒頭の記事に対する偽らざる私の感想です。

これが、中学生や高校生の作文なら、それはそれなりに評価しますが、大学生や大学院生レベルでは、評価にも何も値しないと思います。

だから、この記事の内容は、ほとんど掲載しませんでした。詳細を知りたい方は、元記事をご覧になって下さい。そもそも、これ自体を掲載することが、なにやら気恥ずかしく感じてしまいます。

私は、そう思います。

そもそも、日本でいわゆる話し合いの文化が始まったのは歴史が古く、それに関して文字で書かれた一番古い文献は17条憲法です。和をもって貴しとなす。物事は話し合って決めようということが書かれています。そうして、古事記、日本書紀、万葉集などもそうなのですが、考えかたの根底に上は天皇から下は乞食まで同じ日本人であるというのがあります。

これは、世界的にみてもとんでもなく革新的です。そもそも、奴隷制度があった他国ではあり得ない発想です。そうして、この話し合いには、そもそもまともな批判を前提としています。

このまともな批判について、経営学の大家ドラッカー氏は以下ようなことを述べています。

ドラッカー
未来に何かを起こすには、勇気を必要とする。努力を必要とする。信念を必要とする。決定のためには、いろいろな案がなくてはならない。ただし、可・否の二案だけでは不足だ。決定しないという決定もあることを忘れない方がいい。反対論がない場合には結論を出してはならない。勇気と勉強に不足があれば反対論は出ない。
このようなことは、実は17条憲法の前提となっています。しかし、最近のニッポン人(日本の伝統を継承しな日本人という意味)は、この精神を忘れています。

一昔前までの日本人なら、「和を持って貴し」という精神が息づいていて、批判をすることの本来の意義は誰に言われなくとも、育った環境の中で自然と身についたはずです。

しかし、現状では、ドラッカーなどの理論を借りてきてやさしく、説明しないと理解できない自己中心的なニッポン人が増えてきました。

しかし、そうはいっても、企業などの組織をまともに運営するためには、こうしたニッポン人を外国人の理論を借りてきても、納得させ理解させ、まともな組織人に育てなければなりません。

昔からの日本人の精神を背骨として、育っていれば、このようなことも必要がないのに、今ではこうした回り道をしなければならないというのが、非常に回りくどいし、残念なことです。

昨日は、以下のようなことがありました。
「(外国記者は)日本について全く無知で、いい加減なこと触れ回る」 朝日「吉田証言」2万人訴訟会見で、なぜか海外メディアとバトル
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事の要約を以下に掲載しておきます。
 いわゆる従軍慰安婦が多数強制連行されたとする「吉田証言」に基づく誤報を朝日新聞が30年以上取り消さなかった問題で、「朝日新聞を糺(ただ)す国民会議」が2015年2月23日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で会見した。同会議は、日本や日本国民の国際的評価を低下させたとして、朝日新聞に損害賠償と謝罪広告の掲載を求めて提訴している。
 この日の会見では、訴訟の意義を「事実関係を司法の場で明らかにする」ことだと説明。さらに、対朝日新聞だけではなく、「日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っている」「朝日新聞と同じようなイデオロギー色に満ちた報道しかしていない」といった外国記者に対する批判も相次ぎ、記者からは「侮辱はすべきでない」などと反発する声が出た。
ちなみに、加瀬氏から奴隷制度について以下の様なコメントがありました。
日本は歴史を通じてslaves(奴隷)、slavery(奴隷制)が全く存在しなかった文化。特に、米国のつい19世紀後半まで奴隷制があった国からsex slaves(性奴隷)とか何とか言われたくない。それに日本には、宗教抗争、例えばカトリックとプロテスタントが際限なく殺し合うような宗教対立も宗教抗争も存在しなかった。多くの外国のジャーナリストの方々が、日本について全く無知で、いい加減なことを触れ回っているから、日本の評判が悪くなっている面が大変大きいと思っている。是非みなさん、日本について勉強していただきたい。
以下に、この記者会見の模様の動画を掲載しておきます。



事の是非をここでつまびらかにするつもりはありません。それについては、動画をご覧になった皆さんが決めて下さい。

ただし、加瀬氏や水島氏の言いたいことも理解できます。そもそも、外国人記者らは、古事記や、万葉集などの日本の伝統文化については理解しておらず、無論のこと文献としての17条憲法やその前提など全く知らない人がほとんどです。そうして考えかたの根底に上は天皇から下は乞食まで同じ日本人であったということを理解していません。

これが、当の日本人も理解していない人が、多くましてや外国人の場合は、まったくコミュニケーションがなりたたず、苛立ちを覚えているのだと思います。

これは、私が冒頭の記事を見て、苛立ちを覚えるのと、ある程度共通点があるものと思います。

ニッポン人も日本人も、もう一度日本の原点にたちかえり、そこから自分の立ち位置を確認して、そこから、物事を考えなければ、それこそ本当の意味での学問もできないばかりか、現実を把握することもできず、組織運用にも支障が生じてくると思います。事は、一個人の自己中ということではすまなくなります。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2014年10月8日水曜日

中村修二さん「長年の研究が認められうれしい」―【私の論評】15年も以上も続くデフレと、多くのニッポン人が古の日本の心を忘却することで失った、スティーブ・ジョブズも傾倒した日本本来のベンチャー魂をもう一度取り戻そうではないか!

中村修二さん「長年の研究が認められうれしい」



今年のノーベル物理学賞が日本人研究者3人に授与されると決まりました。受賞理由は「青色発光LEDの開発」です。受賞者の1人、アメリカ・サンタバーバラにいるカリフォルニア大学教授の中村修二さんに伺いました。

(Q.今回の受賞をどのように受け止めていますか?)
「青色発光ダイオードを長年研究して、それが認められたということで非常にうれしいですね」

(Q.ご苦労もあったと思いますが、一番苦労されたのは?)

「青色LEDの研究開発、アメリカに移ってからいろいろ裁判に巻き込まれて、その裁判をやっているときが非常に苦労したところでしたね」

(Q.時代を大きく変えられたという実感は?)
「やはり発光デバイスは、光るものは、今後ほとんどすべてLEDに変わっていくと思うので、光デバイスに関しては大きなブレークスルーをやったかなと思っています」

科学ジャーナリストの寺門和人さんからの質問です。

(Q.研究していた時と今の状況、どんなふうに感じていますか?)

「研究を始めたのは1989年からなんですが、青色発光ダイオードを作るにはいろんなブレークスルーが必要で、それをどんどんブレークスルーやっていくためには、徐々に近づいてはいくのですが、しかし、ここまでいろいろなところに使える高輝度の発光ダイオード、あるいは白色発光ダイオードができるとは当時は想像もしていませんでしたね」

(Q.一緒に受賞された赤崎さん、天野さんにはどんな言葉をかけたいですか?どのように3人で交流をしていたのでしょうか?)

「赤崎先生、天野先生は私より10年先ぐらいに窒化ガリウムで研究をされていて、私は89年から始めたのですが、お互い同じ分野で、お互い競争というか、切磋琢磨しながら、ここまでやってきました。今回、一緒に競争してやってきた3人同時に受賞ということで、非常にうれしく思っています」

(Q.中村教授は2000年からアメリカにわたって活躍、研究されていますが、アメリカに出てみて、今後の日本の研究環境について何があったら、より良いとお考えですか?)

「研究者はやはり自由が一番です。アメリカというのは、日本に比べたら仕事環境が非常に自由で、やる気さえあれば、何でもチャレンジできるシステムができ上がっているんですね。

ところが、日本はいろんなしがらみとか年齢とか、極端に言えば年功序列とかがあって、本当に自由にのびのびと研究ができるような環境ではないと思います。

私もですが研究者、開発者というのは、やっぱり自分でベンチャーを自由にできるようなシステムが必要なんです。日本はそういうシステムがないんですよね、ベンチャーをやるようなシステムが。いいアイデアがあれば、即ベンチャーをやると。例えば、アップルのスティーブ・ジョブズみたいに簡単にできるかといえば、日本ではできないですよね。ですから、日本では大手企業のサラリーマンしか生きる道はないんですよね。

ですから、そういう意味でベンチャーを日本でもできるようなシステムにしてほしいですが、実際はできない。非常に日本の科学者、技術者は永遠のサラリーマンみたいになっちゃうという悪いシステムで、そのあたりを今後良くしてほしいです」

(Q.今回の受賞はどちらでお聞きになりましたか?)

「家で寝ていました。午前2時過ぎぐらいに電話がありまして。起きて、電話で非常にびっくりしました」

(Q.中村さんはこれまでも候補者として名前がずっと挙がっていたと思いますが、お休みになって待っていたんですか?)

「寝ていましたが、緊張してたので、寝ていたのかよくわからないような感じですね」

(Q.若い、これから研究の道に入る方へのメッセージを最後にいただけますか?)

「私は小さいころから科学が好きで。科学が好きというのは、研究していくといろんな問題があって、その問題を、謎を解くような、クイズを解くようなイメージです。

そういうのが好きで、何か問題があれば解くのが好きで、それで研究をやったので、若い人も自分の好きなことを見つけて、それに向かって勉強をしてほしいです。

そうすれば、いろんな苦労があっても続けてできると思うので、やはり一番大事なことは、若い人は自分の好きなことを見つけて、それに向かって勉強、あるいは仕事をしていくということですね」

(Q.今までノーベル物理学賞というと、素粒子とか基礎研究的なものが非常に多いという印象が強く、なかなか理解しにくいところがあったのですが、今回、非常に身近な、生活に密着した部分にあるものというところも評価されたのでしょうか?)

「やはりノーベル賞の受賞理由を見ると、人々の生活を良くする研究ですよね。この発光ダイオードというのは省エネということで、電力消費量を従来の光源に比べたら5分の1以下にしますから、これは将来、地球温暖化の問題を良くするとか、省エネということで、人々の環境、生活ライフを良くするということで、そういうことでは、たぶん基礎理論よりも、人々の生活をよくするということで多分受賞したのだと思います」

(Q.これからの目標は?)

「こちらの大学でも、やはり同じように青色LEDとかの研究しています。それは現在の白色発光ダイオードの効率を、今の50%からなるべく100%に近づけようと、さらに高効率化する研究をしています。高効率化するためには、結晶成長やデバイスの構造、基板などを色々と変えないといけないのですが、そういういろいろなことをやって、さらに高い効率、100%に近づくものをねらって研究しています」(カリフォルニア大学サンタバーバラ校・中村修ニ教授)


【私の論評】15年も以上も続くデフレと、多くのニッポン人が古の日本の心を忘却することで失った、スティーブ・ジョブズも傾倒した日本本来のベンチャー魂をもう一度取り戻そうではないか!

昨日のビッグニュースは、何と言っても、日本人3人のノーベル賞受賞です。これは、間違いなく今年の10大ニュースの一つになることでしょう。

本年度の、ノーベル物理学賞受賞者に青色発光ダイオード(LED)を開発した赤崎勇・名城大教授、天野浩・名古屋大学教授、中村修二・米カリフォルニア大サンタバーバラ校教授が選ばれました。日本人としては一昨年に医学生理学賞を受賞した山中伸弥・京都大教授以来の快挙です。

まずは、この3人の方々の心からおめでとうございます。といいたいです。

さて、これらの3人の方々がテレビなどで、いろいろとコメントされていましたが、私が非常に気になったのは上記の中村修二氏のコメントです。

特に、上の記事の赤字の部分が非常に気になりました。

私もですが研究者、開発者というのは、やっぱり自分でベンチャーを自由にできるようなシステムが必要なんです。日本はそういうシステムがないんですよね、ベンチャーをやるようなシステムが。いいアイデアがあれば、即ベンチャーをやると。例えば、アップルのスティーブ・ジョブズみたいに簡単にできるかといえば、日本ではできないですよね。ですから、日本では大手企業のサラリーマンしか生きる道はないんですよね。

中村修二氏は、スティーブ・ジョブズ氏のことに言及されていますが、実はこのステープ・ジョブズ氏が日本文化などに関心を持ち、かなり大きな影響を受けていたという事実があります。

それに関して、このブログでも何度か紹介したことがありますので、その記事をURLを以下に掲載します。
Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現している!?
大衆を魅了し続けるジョブス氏
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事は、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなる少し前に掲載したものです。この記事では、ステーブ・ジョブズ氏の「伝説のスピーチ」といわれる、米スタンフォード大におけるスピーチをとりあげました。その動画と、この動画に関する解説をピックアッ付して以下に再掲します。


ジョブスは、上の動画の中で、「死を意識すること」の意義、特にポジティブな面を強調していました。これは、日本の武士道の中の「葉隠れ」の思想とも根本では相通じるところがあります。まさに、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という言葉を真の意味で実践しているようです。葉隠れは、一部の人々が曲解しているように、死を美化するものではありません。というより、まさに、上の動画でスティーブ・ジョブスが「死を意識すること」の意義と似ています。というより、生まれ育った環境や活躍してる舞台がIT業界であることなど葉隠れの思想がでてきた時代背景とは大きく異なるので、表現や、出てくる行動が少し異なるようにみえても、本質的には同じだと思います。
今の多くの日本人が忘れてしまったこのような生き方、少なくとも、少し前までは、多くの日本人の理想とした生き方、彼の生き方は、それを私た、ちに思い出させてくれます。だからこそ、日本でもジョブスに人気があるのだと思います。今日本では、産業に活気がありません。ジョブスがやってきたような、イノベーションは、少し前までなら日本が行っていたと思います。私は、そのようなイノベーションが行われなくなった今の日本、背景にはジョブスのような一昔前の日本人が理想とする生き方を多くの日本人が忘れてしまったからではないかと、危惧しています。
さて、そう思って現在のジョブスを見ると、あの有名なプレゼンでみせる、黒を基調とした服装、ジーンズという飾らないいでたち、なにやら、戦に挑む日本の古武士のようにも見えてきます。あの全身全霊を傾けて、ものごとに取り組む姿勢とエネルギーは、本質的には「葉隠れの思想」から沸き出でてくるものであることが、理解できます。今の若い世代には、「葉隠れ」と言っても、ほんどの人が何のことかも理解していないようです。いつから、日本の優れた世界に誇るべき伝統文化が、継承されなくなってしまったのか!!本当に残念なことです。
だから、私は、ジョブスを単純にカリスマとは呼びたくはありません。私は、彼を偉大なリーダーであると呼びたいです。日本にこのような生き方をする政治家や経営者が昨今、非常に少なくなってきたことを残念に思います。
“禅”が成功者を生む!あのジョブズ氏も実践―【私の論評】ジョブズの背後には、間違いなく日本文化の存在がある!!
これも、詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では、曹洞宗僧侶の枡野俊明氏のジョブズに対する評価などを掲載しました。その部分を以下に引用させていただきます。
そういえば、かのスティーブ・ジョブズが禅に傾倒していた話は有名だ。
「ジョブズの手がけたアップル製品には一切の無駄がなく、枯山水のような美しさがあります。彼は、毎日鏡に向かい『今日が人生最後の日だとしたら、今日やることはこれでいいのだろうか』と問いかけたと言います。今やりたいことに集中する、まさに禅の発想です」。
そうして、この記事は、以下の様に締めくくりました。
私たちは、こうした多くの外国人をも魅了する、伝統文化に培われた日本に育っていますが、そのことを忘れがちです。そうして、その文化を受容して、日々の生活を送っていれば、あまり悩むこともなく、日々やるべきことに集中できるはずなのに、そうではなく、先のことを悩んだり、過去のことに引きずられがちです。
そのようなことから決別するためにも、もう一度日本文化を見直すべきだと思います。座禅など、私も久しくやっていませんか、また、やってみようと思います。私は、この古い伝統文化を思い出し、それこそ、スティーブ・ジョブズがやったように、良いところを現代的に取り入れるということにより、次世代の新しい日本をつくりだすことができるのではないかと期待しています。皆さんは、どう思われますか?
さよならニッポン、新時代の国際人としての心構え―【私の論評】こんにちは、日本と日本人、さよならニッポン、ニッポン人、古から続く国際人としての心構え!!

これも、詳細はこの記事をご覧いただくものとして、この記事では、ジョブズ氏が日本の文化や精神にかなり影響を受けていることに対する反論が寄せられ、それに対する私の対応に関する内容を掲載しました。その部分を以下に掲載します。
さて、このブログの記事を掲載したときに、以下のようなコメントがかえってきました。
『いや別に日本人はそんな精神はないよ。昔から権力に飼いならされることにしか頭の無い人ばっかでしょ。実際ジョブズは「日本のメーカーははまるで海岸を埋め尽くす死んだ魚のようだ」って言い放ったしね』。
さて、このコメントに対する私の対応は、以下です。
「○○様、コメントありがとうございます。いえ、厳然としてあります。これだけ、愚かな、政治家や官僚、それを、助長するような、マスコミの存在がありながらこれだけの国力を保っていられるは、こうした精神を受け継いだ過去から、現在にいたる無数の有名無名の人々努力の賜です。
ジョブズ氏が批判したのは、そういう精神を、忘れた企業の経営者などに向けられものです。
そうでなけれは、たとえば、ソニーの会長など日本の企業経営者や、三宅一生氏のような、デザイナーと親交があったことなど説明がつかないでしょう。
さらに、ジョブズ氏が、かつて、福井県で出家しようとしたことなども、説明がつかないと思います。 また、なぜか今のマスコミは、このようなことを殆ど、報道しなくなつたため、多くの人が忘れていると思います。
もう一度虚心坦懐に、日本や、日本人を見直すことに、より真の姿がみえてくると思います。 ジョブズ氏は、もし日本や、日本人の文化に接する機会がなければ、大金持ちには、なれたでしょうが、あれ程の社会変革は、出来なかったと思います。 これからも、お気軽にお立ち寄り下さい」。
ジョブズが黒タートルを着た理由が今明らかに。きっかけは日本―【私の論評】私たちは、ジョブズ氏のように、日本的なものを再度見直し、自らの活力としていく姿勢が今こそ必要だ!!

この記事では、ジョブズ氏のあの独特の黒タートルネックは、三宅一生氏のデザイナであったことなどを掲載しました。なぜ、ジョブズ氏が黒のタートルネックを着るようになったのか、その理由を示す部分を以下に掲載します。
スティーブ・ジョブズが日本に来たときに、当時の稲森会長にソニーの制服について尋ねたところ、稲森氏は、次のように答えたそうです。
「戦後はみんな服もロクに持っていなかった。だからソニーのような会社では社員になんか毎日仕事に着ていけるものを用意してやらなくてはならなかった。そのうち制服は会社独自のスタイルに発展していき、特にソニーのような会社では社員を会社に結びつけるものになったんですよ、と。それを聞いたジョブズは「そういう結びつきがアップルにも欲しいものだな、と思った」という。
スタイルにこだわりを持つソニーはあの著名デザイナーの三宅一生に社員の制服のデザインを任せていた。その制服はリップストップ(破れ止め加工)のナイロン製ジャケットで、袖のジッパーを外すとベストになる。ジョブズは早速イッセイ・ミヤケに電話をし、アップルにもいっちょベストをデザインしてくれやと頼んだ。
「それでいくつか見本を持ち帰って全社員集めて、どうだい、みんなでこのベスト着たら最高だろ、な、と提案したら、いや〜ブーイングの嵐でたちまちステージ退場さ。あの案はみんなにえらい不評だった」
が、この一件で三宅と親交を得たジョブズは、それからもちょくちょく定期的に彼の元を訪ねるようになる。そして自分だけ制服作っちゃうのも悪くないな、と思うようになった。制服があった方が毎日便利だし(これはジョブズが言ってたこと)、制服を通して自分だけのスタイルを人に伝えることができる、というのがその理由だ。
そうして、私はこの記事を以下のように締めくくりました。
私は、今こそ日本人は、古からの日本と日本人の価値観を思い起こし、戦後に誤って植えつけられたニッポンとニッポン人の価値観は、捨て去り、古から続く、国際人とししての心構えを今一度、復興させるべきときと思います。私は、こうしたことこそが、日本や日本人の国際社会での地位を向上させると、信じて疑いません。
さて、長々とスティーブ・ジョブズ氏が日本の文化に傾倒していて、彼の行動や考え方に大きな影響を及ぼしていることの査証を掲載してきました。
ここで私が言いたいのは無論、中村修二氏批判ではありません。スティーブ・ジョブズ氏が日本の文化に傾倒し自らの思想や行動に取り入れていたように、本来の日本にはベンチャー魂を生みやすい土壌があったということです。
これは、日本人が宗教よりも、さらに根源的な精神的支柱として、「霊を重んじる」ということを実践してきたということと多い関係しています。
これに関しても、このブログに掲載したことがありますので、その記事を以下に掲載します。
「中韓」とは異質な日本人の「精神世界」…仏作家は「21世紀は霊性の時代。日本は神話が生きる唯一の国」と予言した―【私の論評】日本は特異な国だが、その特異さが本当に世界の人々に認められ理解されたとき世界は変る。いや、変わらざるをえない(゚д゚)!

詳細は、この記事をご覧いただくものとして、この記事では、フランスの作家マルローの日本に関する言葉を掲載しました。その言葉を以下に掲載します。
「21世紀は霊性の時代となろう。霊性の根源には神話があり、それは歴史の一面を物語っている。世界の神話が現代なお生きているのが日本であり、日本とは、それ自体、そのものの国で、他国の影響を吸収し切って、連綿たる一個の超越性である。霊性の根源に万世一系の天皇制がある。これは歴代天皇の連続性であるのみならず、日本文化の継続性の保証でもあるのに、戦後日本はそのことを忘却してしまった。しかし、霊性の時代が、今や忘却の渕から日本の真髄を取り戻すことを要請している。また文化は水平的に見るのではなく、垂直的に見るべきだ」
元来の日本人は、他の国々とは異なり、確かに宗教を信奉する人も多いですか、そういう人も含めて日々宗教に縛られて生きているのではなく、それよりもさらに人間性の根底に近い、「霊」の世界に生きているのです。

だからこそ、昔から日本人は八百万の神などして、多くの宗教を受け入れ、どのような宗教に対しても寛容であり、もともとそういう土壌であることから、様々な考え方なども受け入れやすく、自由な発想ができる土壌にありました。ジョブズ氏が傾倒した、「葉隠」の思想も、このような精神文化から育まれてきたものであり、だからこそ、ジョブズをも魅了したのだと思います。

だからこそ、明治維新や日露戦争の勝利や、戦後の驚異的な経済成長も可能になったものと思います。そうして、終戦後にも、ホンダやソニーのような従来はイノベーティブだった企業も多数輩出しています。本来、スティーブ・ジョブズ氏の行ったイノベーションなどは、日本の企業がお家芸とするものでした。

しかし、現代の日本はどうかというと、確かに、中村修二氏が批判するように、自分でベンチャーを自由にできるようなシステムがないような状況です。

しかし、上にも示したように日本にはもともとそのような土壌が全くなかったというわけではありません。

特にこの15年程は、デフレが大きく影響しています。これに関しては、以前このブログにも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載します。
従来の説はほとんどウソだった。日本でベンチャー企業が発達しない本当の理由。―【私の論評】ちょっと待ってくれ!!20年もデフレが続いたことを忘れていないかい?デフレは、ベンチャーの最大の敵であることを!!
アメリカのセクシーな起業家 Polina Raygorodskaya
これも、詳細はこの記事をご覧いただくものとして、以下に現場の日本でベンチャーが振るわない理由を示した部分のみコピペさせていただます。
このように、日本の企業の半分は、デフレ真っ最中というのに、利益を上げているのです。ただし、デフレのために、起業が減っているのは事実ですし、特に最近では、起業するというより、新興企業で、成長している企業がベンチャービジネスのなり手を吸収しているというのが実体だと思います。 
なぜ、そんなこになるかといえば、デフレ気味になってからすでに20年、誰もが否定しようがないデフレに陥ってから、15年にもなります。こんな状況では、日本に限らず、どんな国でも起業が減るのは当然のことです。こんな経済状況下では、起業そのものがかなりリスキーです。上の記事ては、このことを完璧に無視しています。デフレを無視して、あたかも、日本だけが、起業が少ないかのように記載しています。それは、間違いです。 
ベンチャーと大企業との関係でいえば、手塩にかけて作り上げた技術を、ベンチャー企業が大手企業の前でプレゼンテーションするとします。その時に、いつも決まって返ってくる答は「既存技術の価格より安くしてくれないと取引できない」だったのです。大手企業は、技術の価値は認めるものの、それ以上は、踏み込めません。 
日本のベンチャー企業は良いモノを作ることはできます。しかし規模が大きくはないため、「安売り競争」には耐えられません。そのために、優秀なベンチャー企業は、幾度も臍(ほぞ)をかんできたのです。 
私は上の記事のように大手企業の行動を非難しているわけではありません。大手企業の担当者も忸怩(じくじ)たる思いであったと思います。デフレというマクロ環境がすべての企業行動にマイナスの影響を与えていたことを指摘したいだけです。
 さて、巷では、14年前の今回ノーベル物理学賞を受賞中村修二氏のインタビュー記事が話題となっています。

その記事のURLを以下に掲載します。
僕が会社をやめたわけ--青色LEDの発明者 中村修二氏に聞く
14年前の中村修二氏

この記事も、詳細はこれを読んでいただくものとして、この記事は14年前に中村修二氏が渡米する直前のインタービューです。

やはり、日本では、なかなか仕事がやりにくいことを語っています。これは、今も当時もあまり変わりがないようです。

しかし、ここで思い出していただきたいことがあります。

14年前というと、日本は完璧にデフレに突入していました。なにしろ、日本は今年でデフレに突入してから16年目に突入しています。

この状況では、大方の企業はデフレ対応に追われ、新たな研究を続けることは困難な状況に追い込まれていた時期です。とにかく、売上が上がらないので、設備投資は減らし、採用を手控えたり、賃金を下げたり、リストラをしたりして人件費も減らしひたすら債務を返済し、防戦一方にまわっていました。

こういう時代は、中村氏のような人にとってはなかなか生きにくい時代であったと思います。

結局元々の日本は、先に掲載したように、ジョブズ氏が傾倒したように、新しいものに挑戦する気風や、そのための土壌があったのですが、そんなことも消し飛んでしまうくらいの、とてつもない超デフレが本来日本が持っている潜在能力をも破壊してしまったのです。

だからこそ、中村氏が語ったように、その当時から今にいたるまで、日本は研究者や開発者がベンチャーを自由にできるようなシステムがなかなか存立し得ない状況になってしまったのです。スティーブ・ジョブスのように、日本ではなかなかできなかったのです。だから、日本では研究者や開発者が大手企業のサラリーマンしか生きる道がなくなってしまったのです。

デフレ状況では、そもそもベンチャーなど最初から成り立つのが困難なのです。

確かに、日本では昔からベンチャーがアメリカよりは、成り立ちにくい状況がありはしました。しかし、そうはいっても、ソニーやパナソニック、本田のような会社が輩出して、次から次へとイノベーションを実現していた時代もありました。

ソニーやパナソニックなど、もともとは本当に小さな町工場で、ベンチャー・キャピタルなどが存在しない時代に創業しているので、ベンチャー企業とはいいませんが、ベンチャー企業のようなものです。

そのような企業は昔から日本には、たくさんありました。むしろ、現在日本にある民間大企業など最初から大企業として創業した企業などほとんどなくて、小さな町工場のようなところから始めた企業がほとんどです。

そうして、忘れてはならないのは、日本は100年以上の歴史を持ついわゆる老舗企業の数が世界で一番多い国でもあります。これも、素晴らしいことです。やはり、日本の「霊を重んずる精神」がこのようなことを可能にさせているのだと思います。

欧米で初の日本製ヒット家電となったソニーのトランジスタ・ラジオ
TR-610。親のいる居間のラジオで聴けなかった
ロックンロールを、ティーンズたちは部屋で聴けるようになった

日本は、もともとは、新たな企業を育み、それを継続させることもできる素晴らしい能力を秘めた国だったのです。

しかし、最近では、戦後の誤った教育により、このような日本の良いところは教えられず、このような日本古来からの日本人の精神を継承しない、ニッポン人が増えてきました。

戦後70年近くもなると、「霊を重んずる」精神など、理解しない本来の日本人とは異なるニッポン人がでてくるようになりました。

このようなニッポン人が増えたことにより、日本にもともとある、新しいことに取り組む精神が継承されにくくなり、ベンチャーが育まれる環境が細っているところにきて、追い打ちをかけるように、日本はデフレ・スパイラルの泥沼に落ち込み、現代の日本は、確かに、中村修二氏が指摘するような、ベンチャーなどなかなか成り立ちにくい風土になっています。

Sony共同創業者の盛田昭夫と、Apple創業者のスティーブ・ジョブズ。あるカンファレンスの
冒頭で、ジョブズは盛田の死を追悼し、「大きな影響を受けた」と讃えた。



この精神をとりもどすには、まずは何が何でも、デフレから脱却するのが最優先です。そうして、将来的には、たとえデフレに陥ったとしても、すぐに立ち直れるようにすべきであり、それは必ずできます。絶対に二の轍を踏むようなことは、すべきでありません。

それにもう一つ忘れてはならないことは、私達のような成人は、自ら努力して、ジョブズ氏も傾倒した日本人の本来の精神を取り戻すことです。

また、これから教育を受けるこどもたちには、新たな教育によって、昔から継承されてきた、日本人の精神と心を叩き込むことです。

これらを実行することにより、日本は必ず復活します。

私自身は、確かに日本古来の精神や心が継承されにくくなっていて、しかも、長期にわたるデフレによって、日本は相当傷めつけられているのではありまずが、さほど不安は感じていません。

おそらく、デフレから脱却できれば、日本は比較的短期間に、再び世界をリードする国となることでしょう。

なぜ、そんなに確信を持って言えるかといえば、実は日本の精神や心は、日本人の心に潜在的に埋め込まれているからです。それは、日本独特の、習慣や文化として、知らずしらずのうちに私達の心に刻まれているからです。

中村氏は日本で世界初となる、無極性青紫半導体レーザを開発しました。中村氏渡米して米国籍を取得してますが、本人はそれは便宜上のことであって、日本籍を捨てたわけではないとしています。

中村氏も日本人の精神や、心を捨てたわけではないし、中村氏の心のにも、日本の精神、心が刻み込まれているはずです。

私達は、昔からある日本の精神や心を意図して意識して、今後の日本の国づくりやイノベーションに活用していけば良いのです。

そうしてそれは、外国人にとっては難しいことかもしれませんが、それでもステイーブ・ジョブズ氏が実践しています。日本で生まれ、日本で育った私たち日本人が、できないはずはありません。

確かに、最近では日本古来の精神と心を失ったニッポン人が増えていますが、それはまだ大勢を占めているわけではありません。日本人の精神と心を継承した、日本人のほうが、日本ではまだ圧倒的に多数なのです。2000年以上もかけて、醸成されてきた、日本人の精神や心がそんなに簡単に破壊されることなどありません。だからこそ、日本はまた大復活して、世界をリードしていくのです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思わますか?

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2013年8月24日土曜日

「トモダチ作戦」救難部隊だった米軍墜落ヘリ 殉職兵士に全国から感謝続々―【私の論評】 いつからこんなに礼儀を知らないマスコミができあがったのか!米兵だって、血の通った人間だ!惻隠の情を欠いたマスコミ報道には忸怩(じくじ)たる思いがする(゚д゚)!

「トモダチ作戦」救難部隊だった米軍墜落ヘリ 殉職兵士に全国から感謝続々

震災の救助のため小学校に着陸する米軍のヘリコプター部隊

沖縄県の米軍基地キャンプ・ハンセン(宜野座村など)敷地内で今月5日、米軍ヘリコプターが墜落し乗員1人が死亡した事故。墜落したのは、東日本大震災の在日米軍の救援活動「オペレーション・トモダチ(トモダチ作戦)」で被災地を飛び回った救難部隊のヘリだった。殉職した同部隊所属の米軍兵士に対し、全国から哀悼の意を表するメッセージが在日米軍に次々寄せられている。

事故では、米空軍嘉手納基地(同県嘉手納町など)の第33救難中隊で救難活動や医療搬送、災害対応に当たってきた救難ヘリ「HH60」が墜落し、マーク・スミス1等軍曹(30)が殉職した。

「あなた方は日本の誇りです。お悔やみ申し上げます」。在日米軍司令部(東京都福生市)などによると、嘉手納基地には125通を超える哀悼のメールが寄せられ、司令部には短文投稿サイトのツイッターを通じて300を超えるメッセージが寄せられた。

沖縄県内を中心に在日米軍に批判的な報道が目立つためか、「さまざまな報道があるが、日本人の中には在日米軍の皆さんに感謝している人もいます」と支援のメッセージもあったという。

スミス1等軍曹が所属していた第33救難中隊は、震災直後から交通が寸断され孤立した地域や離島をヘリで飛び回り、支援の手がなかなか届いていなかった被災地に水や食料などを届けてきた。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】 いつからこんなに礼儀を知らないマスコミができあがったのか!米兵だって、血の通った人間だ!惻隠の情を欠いたマスコミ報道には忸怩(じくじ)たる思いがする(゚д゚)!

沖縄でなくなったマーク・スミス氏の一家 デズニー・ランドにて

まずは、日本の沖縄にて、軍務にあたられていた最中になくなられた、マーク・スミス一等軍曹の冥福をお祈りさせていただきます。本日は、故マーク・スミス一等軍曹関連の写真とともに掲載させていただきます。

東日本大震災で在日米軍が展開した救援活動「オペレーション・トモダチ(トモダチ作戦)」。投入された約2万4500人の隊員らはすでに日本を離れ、本国や世界の駐留地にて元の任務に復帰しています。先日沖縄のヘリコプター事故でなくなった、マーク・スミス一等軍曹の部隊もそうでした。マーク・スミス一等軍曹自身は、震災後の配属であったので、トモダチ作戦には参加してはいないが、この部隊は、日本の震災地を救援のために飛び回ったのです。

救援ヘリに搭乗したマーク・スミス一等軍曹

トモダチ作戦救援任務に当たり、1年を日本ですごした空軍兵士らは「日本人ならまた再生し、復興できると信じている」と語っていました。

震災直後に孤立した地域や離島をヘリコプターで回り、救援活動を行った米空軍嘉手納基地(沖縄)第31救難中隊のエリック・ボー曹長(42)は、今も被災者の礼儀正しい姿が忘れられないといます。
娘のビクトリアとともにダンスをしたときのマーク・スミス氏の写真
「SOS」。上空から見えた文字を頼りに学校の校庭に着陸すると、駆け寄った被災者が頭を下げて出迎えてくれた。離島に取り残された漁師3人を救助したときも同じだった。「大変な思いをしていたはずなのに」。「言葉が通じない兵士に感謝の気持ちを伝えようとする姿に心を動かされました」と語っていました。

今回のトモダチ作戦はアメリカの友情を感じると同時にこれからも日米友好は最も大事な政策の一つとして大事にしていくべきものと思います。

それにしても、震災地の日本人の礼儀正さは、トモダチ作戦に従事したアメリカ軍将兵をも感嘆させたようです。しかし、マーク・スミス一等軍曹が任務遂行中になくなったときの、日本のマスコミの報道ぶりは、酷いものでした。惻隠の情も何もなく、ただ事実だけを淡々とつめたく突き放したような報道ばかりでした。

マーク・スミス氏と娘たち、このような日はもうない。
事故そのものだけを報道し、しかも、オスプレイ配備反対運動の最中での報道ということもあって、マーク・スミス氏がなくなったことはおろか、それを悼む報道も全くありませんでした。

どんな事情があるにせよ、マーク・スミス一等軍曹は、日本の領土である沖縄で、しかも、日本を守備するという任務についていて、それに関する事故でなくなっているわけです。本来、日本とは縁もゆかりもないのに、日米安保条約の一環で、日本にまで赴き軍務についていて事故にあってなくなられたのです。要するに、日本のために命を犠牲にしたということです。

こういう背景を全く無視して、ただのヘリコプター事故として扱い、故人に哀悼の意をささげることもなく、単なる事故扱いです。しかも、私たちの日本や、日本人とは全く関係なきがごとくの扱いでした。

マーク・スミス一等軍曹慰霊祭

オスプレイ配備に反対であろうがなかろうが、沖縄の米軍基地に反対であろうがなかろうが、まともな日本人であれば、まずはこの事故を報道するにしても、故人に対して哀悼のを意を表明するのが道理だと思います。それにどんな事情があれ、日本のために軍務につき亡くなっているのは事実なのですから、何らかの形で、正式なものでなくても良いので、日本でも故人を偲ぶ会とか、お別れ会など開催しても良かったのではないでしょうか?

しかし、どこのマスコミもそのようなことは報道しませんでした。これには、本当に忸怩たる思いがしました。いつから、日本のマスコミは、こんなに躾がされていない、日本人の心を忘れた、とんでもない集団になりさがってしまったのでしょうか?本当に忸怩たる思いがします。

沖縄に来ているアメリカ軍人だって、家族もいるし、赤い血の流れている人間です。それも、日本を守るという大義名分でやってきている人たちで、そうしてそのために命をおとされているわけです。一等軍曹は、家族で沖縄に住んでおり、家族で日本の食や文化に慣れ、娘さんは日本語を勉強しているそうです。だから、基地反対派の喧騒も知っていたのでしょう。それを思うと本当に心が痛みます。なお、マーク・スミス一等軍曹は、アーリントン墓地に葬られることが決まっています。

私たち日本人は、マーク・スミス一等軍曹へ哀悼の意を表し、彼が日本のために命を落としたことをいつまでも忘れないで覚えていようではありませんか。それが、昔からある惻隠の情が発達した当たり前の日本人の心情だと思います。だからこそ、上の記事にもあるように、 殉職した同部隊所属の米軍兵士に対し、全国から哀悼の意を表するメッセージが在日米軍に次々寄せられているのだと思います。私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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2013年5月19日日曜日

日本人の思考力を奪っているのは平和主義ではないだろうか―【私の論評】従軍慰安婦問題でも何でも最悪の事態を考えておくという基本中の基本を忘れた多くのニッポン人!!日本人に戻るには武士道精神の復興が必要だ!!


 日本人の思考力を奪っているのは平和主義ではないだろうか

今回はメカAGさんのブログからご寄稿いただきました。

■日本人の思考力を奪っているのは平和主義ではないだろうか
別に特定の誰かではなく、ネットのいろいろな人の言動を見ていると、こんなに頭の良い人が、なんでここで思考停止するのだろう?と思うことが結構ある。

以前も述べたけれど平和主義&反戦というのは、どこかで思考停止しないと合理的には正当化できないものなのだよね。一番わかり易いのは... 続きを読む
■著者データ
寄稿
ガジェット通信はデジタルガジェット情報・ライフスタイル提案等を提供するウェブ媒体です。シリアスさを排除し、ジョークを交えながら肩の力を抜いて楽しんでいただけるやわらかニュースサイトを目指しています。 こちらのアカウントから記事の寄稿依頼をさせていただいております。
TwitterID: getnews_kiko

寄稿

【私の論評】従軍慰安婦問題でも何でも最悪の事態を考えておくという基本中の基本を忘れた多くのニッポン人!!日本人に戻るには武士道精神復興が必要だ!!

 上記の記事、歴史的背景とか、そういうものを抜きにして、表面上に現れることとしては、まさにこの通りだと思います。

まさしく、 「一番わかり易いのは人の命を絶対視すること」が、平和主義の最大の特徴です。人の命を絶対視すれば、戦争など絶対にできないです。でも、過去の歴史には、人の命を軽視しなければ、どうしようもない時代があったことも事実です。

それによく言われる、「人命は地球よりも重い」というスローガンがあります。これは、根本的に間違いだと思います。人一人の生命と、地球の崩壊のいずれかを選べと言われて場合、人一人の命を選ぶ人はほとんどいないと思います。私ならこの問いがなされたら、何のためらいもなく、地球を選ぶことでしょう。たとえは、その人一人の命が自分の命であったとしても、ほんどためらいはないと思います。平和主義者は、こん場合でも、人命を尊重して、地球崩壊で全人類が崩壊する道を選ぶのでしょうか?

終戦直後の社会科の教科書。平和主義を理想とするニッポン人が蔓延する現代日本

多くのニッポン人(人種的には日本人だが、古の日本人的精神を失った日本人という意味) は、本当は、人の命を軽視せざるを得ないときがあるにもかかわらず、そうではないという幻想に浸っています。多くのニッポン人は、戦後体制の中にあまりに長い間浸かってきたため、安全保障は日本国ではなく、米国が肩代わりしてくれるものとして、自分たちはそのようなことを考えてきませんでした。しかし、これは根本的に間違いです。たとえ、安保があったにしても、自分の国は、最終的には、自分で守る以外に方法はありません。

現在中国との間で、尖閣問題をめぐって衝突がありますが、あの問題だって、最終的には戦争をしなければならない事態だってありえることも考えないようにしてあいまいにしているのが、多くのニッポン人です。この性向は、上の記事でも一部述べていますが、何も平和と戦争のことだけではありません。

一般の企業経営や、政治家や、日々の多くの人々の生活にまで影響を及ぼしています。たとえば、昔の日本人なら考えていたであろう、最悪の事態というのを想定せず、最近のニッポン人は、「想定外」という言葉を安易にそうして頻繁に使うようになりました。これに比較すれば、それが良い悪いは別にして、アメリカ人だって、イギリス人だって、特に上流階級は最後には相手の頭をかち割ってでも、勝負をつけてやると内心思っているのが普通です。こんな敢闘精神をいつからニッポン人は失ってしまったのでしょうか?

企業にも、創業者的精神を持つ経営者は少なくなり、皆サラリーマン的になりました。普段から最悪の状態を考えいないため、何かおこるとオタオタするばかりです。サラリーマンだって、昔の日本人の勤め人なら、もっと最悪の事態を想定していたと思うのですが今は、そうではありません。

政治家も、中国との間で戦争になった場合をまともに想定している人はどの程度いるのでしょうか?そんなことを想定して調べたり、シミレーションをしている政治家は本当にいるのかどうかお寒い限りです。

最近の韓国による、従軍慰安婦の問題だって、最悪の事態を想定している政治家は幾人いるのでしょうか?

そんなことは、ほとんど考えていないので、あの橋下氏の発言が、大きな話題になったりするのだと思います。私自身は、橋下氏の発言は、言い方に少し悪い点はありその点は反省してほしいと思うものの、大筋では正しいものだと思います。

こんなことをいうと、わけの分からない平和主義者が、橋下氏を糾弾するように、私のことも糾弾するのかもしれませんが、橋下氏のいうことが大筋で正しいなどということは、従軍慰安婦問題が最悪になった場合を想定して、少し調べ物をしたり、考えていれば理解できることです。

これは、非常にわかりやすい事例なので、これをもう少し掘り下げていきます。

まずは、特に日本国内で、特に最近従軍慰安婦が問題とされるようになったのは、朝日新聞の誤報からであることを知っておくべきです。

これは、前から指摘されていることですが、あの国売新聞とも呼ばれ、揶揄されていた、読売新聞が、驚くべきことにこれを指摘います。そのニュースのURLを以下に掲載します。

 従軍慰安婦問題、河野談話で曲解広まる

従軍慰安婦問題は1992年1月に朝日新聞が「日本軍が慰安所の設置や、従軍慰安婦の募集を監督、統制していた」と報じたことが発端となり、日韓間の外交問題に発展した。

記事中には「主として朝鮮人女性を挺身(ていしん)隊の名で強制連行した」などと、戦時勤労動員制度の「女子挺身隊」を“慰安婦狩り”と誤って報じた部分もあり、強制連行の有無が最大の争点となった。

宮沢内閣は同年7月、軍による強制徴用(強制連行)の裏づけとなる資料は見つからなかったとする調査結果を発表した。しかし、韓国国内の日本批判は収まらず、政治決着を図る狙いから、翌93年8月、河野洋平官房長官(当時)が、慰安所の設置、管理、慰安婦の移送について軍の関与を認め「おわびと反省」を表明する談話を発表した。

ところが、河野談話によりかえって「日本政府が旧日本軍による慰安婦の強制連行を認めた」という曲解が広まったため、第1次安倍内閣は2007年3月、「政府が発見した資料の中には、軍や官憲によるいわゆる強制連行を直接示すような記述は見当たらなかった」とする政府答弁書を閣議決定している。

(2013年5月14日09時08分  読売新聞)

文中の女子挺身隊という言葉は、従軍慰安婦とは全く関係ないです。ついでなので、以下に説明しておきます。

女子挺身隊は、日本の労働力が逼迫する中で、強制的に職場を配置換えする国民総動員体制の補助として行われたものです。国家総力戦となった第二次世界大戦の様相から、アメリカ・イギリスなどの連合国は日本に先んじて既に女性を軍需工場などに動員していました。 例えば、イギリス王族のエリザベス(現イギリス連邦王国女王)も、16歳当時、イギリス陸軍において技術将校に任官して軍車両の整備をしていました。また、日本では日露戦争時には昭憲皇太后が宮中の一室を包帯作りの部屋にあて夜を徹して包帯作りを行うなどしていたました。

アメリカ女子挺身隊をモデルとした当時のポスター

日本も戦局の悪化で徴兵が拡大して男性労働力が不足すると女性の労働力を無視できなくなり、連合国の女性勤労写真を引用して「敵アメリカの女さへ、こんなに動員されている」と紹介するまでに至りました。1943年9月の「女子勤労動員ノ促進ニ関スル件」では、航空工場・政府作業庁・男子が就くべきでないとする分野(たとえば、保母(現・保育士)や看護婦(現・看護師))などで女性労働者の就業拡大を図るものとされました。工場を長時間労働させるために託児所も増やされました。そして、1944年に勅令第519号をもって、女子挺身勤労令を公布しました。1945年3月には同令が国民勤労動員令によって吸収され、女子挺身隊も国民義勇隊として改組されました。

飛行機の生産をしていた女子挺身隊

それにしても、女子挺身隊と、従軍慰安婦を取り違えたのか、故意にそうしたのか、いずれにせよ朝日新聞の酷く歪曲された歴史認識のしわざと考えられます。

 以下に参考記事として、雑誌はFlashに掲載されたものの、写真を掲載しておきます。

◆慰安婦強制連行の話は朝日新聞の捏造記事から始まった!
「FLASH」(9.11号)





なお、このFlashの記事は、以下のように結ばれています。「慰安婦強制連行問題は、朝日新聞が捏造し、それに韓国が乗っかって花を咲かせたのだ。では、この問題を大きく育てた朝日新聞は『捏造批判』にどう答えるか。『締め切りまで時間がないので回答できません』。日韓関係をここまでめちゃくちゃにした謝罪の言葉は、いっさいなかった」

※なお朝日新聞の記事に乗じて、慰安婦関連団体の多くが1992年に誕生しています。

最近の産経新聞では以下のような報道もされています。
橋下慰安婦発言 「言うべきこと言ってくれた」

 日本維新の会共同代表の橋下徹大阪市長が13日、戦時の慰安婦について「当時は軍の規律を守るため必要だった。世界各国が持っていた」などと発言。これに「どこが問題なのか」(大阪市城東区の78歳男性)▽「戦争とはそういうものだった」(千葉市、50代男性)▽「よく言ってくれた。言うべきことは言わないとダメですよ」(茨城県、60歳女性)など賛同の声。半面「女性を侮辱しており、怒りが収まらない」(78歳女性)など批判もありました。

一方で「慰安婦がなければ現地調達になってしまうことは明らか」(名古屋市の60歳男性)の指摘。ベトナム戦争の韓国兵がベトナム女性に強姦(ごうかん)などを繰り返し、残された子供「ライダイハン」は数千から数万人。「韓国は慰安婦の被害を言うのなら、ベトナム戦争時の自らの加害にも言及しないといけない」(同65歳男性)の声も。

米国の一部で慰安婦を「性奴隷」と批判していることに「日本に進駐した際、米軍の要請もあり米兵相手の女性を業者が集めた。米国も同じことをやったのだ」(千葉県市川市の76歳男性)▽「戦後あちこちで米兵の子供が生まれ、多くが捨てられた。相手をした日本女性は泣きながら我慢し、何も言わなかった。日本を批判するなら米軍の行為も問題にすべきです」(横浜市の80歳女性)という反論。東京都の61歳男性は「慰安婦や風俗が必要悪であることは誰もが知っているが、橋下市長は立場や時機を考えねばならない。ただし『従軍』という点がでっち上げであることは明白。日本は史実を踏まえ正々堂々と外交をすべきだ」と指摘しています。

6日付「美しき勁(つよ)き国へ」で櫻井よしこさんが、長崎県福江島の玉之浦湾に荒天避難を理由に多数の中国漁船団がたびたび集結していることを警告。「1日に100隻以上が集結するとはがくぜんとした。何もせず放置すれば中国は今後も大挙して集結させる。抜本的な対策を講じるべきだ」と、大阪府枚方市の82歳女性からお手紙をいただきました。(5月8~14日の意見)
それからアメリカ軍の軍事売春については、以下のような興味深い記事もあります。

 軍事買春とイラク占領:女性の民営化

これは、COUNTER PUNCHというサイトに掲載された、 DEBRA McNUTTという方の記事です。原文は英語ですが、以下に日本語役を掲載させていただきます。

 デブラ・マクナット
2007年7月11日
フィリピンや韓国、タイをはじめとする様々な国に置かれた米軍基地の周囲では、以前から軍事買春が行われてきた。けれども、米軍がムスリム圏諸国の多くに派遣されはじめてから、米軍兵士の買春をこれまでのようにオープンにしておくことはできなくなった。湾岸戦争で、アフガン戦争で、そしてイラク戦争で、米軍派遣は、中東地域における買春と女性の人身売買を新たに活気づかせている。

もう一つの大きな変化は、米軍が私営契約企業に依存していることである。契約要員の数は今や米軍兵士の数を超えている。人々は、米国の戦闘地域でこうした契約要員がどのような役割を果たしているかに注目し始めている。しかしながら、私企業契約要員が軍の買春の性質をどのように変えているかについてはさほど注目が集まっていない。最もよく知られた例としては、ディンコープ社の社員がボスニアで女性の人身売買を行い捕まった出来事がある。そして、いくつかの兆候は、イラクでも似通った行為が行われていることを示唆している。
 私は、イラクやアフガニスタン、アラブ首長国連邦をはじめとするムスリム諸国で、契約私企業要員が軍による性的搾取を可能にしているかどうかを調査している。私の研究は、米国が軍事目的で女性を性的に搾取するパターンに新たなものが見られるかどうか、そして米軍兵士たちがムスリム諸国に駐留し始めてから制度化された買春がどう変化したかを調べることにある。とりわけ私は、私企業要員が地元女性に対する買春を促すために果たしている役割、そして料理人やメイド、事務職員という名目の陰に隠れて米軍の戦闘地域に外国の女性を連れてくるために果たしている役割に関心を持っている。
私がこの研究を始めたのは、以前からずっと女性とミリタリズムについてフェミニスト活動家として関心を持っていた結果であり、シンシア・エンローやキャサリン・ムーン、サラレー・ハミルトンといった女性たちの影響を受けている。これまでに私は、米軍基地周辺でのフィリピン人女性に対する性的搾取に反対して人々を組織化してきた。より最近では、米軍内部での女性兵士に対するセクハラと性的攻撃という関係する問題にも関わってきた。私はまた、湾岸戦争のときから、米軍によるイラク攻撃に積極的に反対してきた。

湾岸紛争の米軍
湾岸戦争のとき、米軍は、サウジアラビアでの買春を防止した。ホスト国からの反発を避けるためだった。けれども帰国途中、兵士たちの船は「休暇とレクリ エーション」のためにタイに停泊した。湾岸戦争後、厳しい経済制裁のために絶望的な状態に置かれた多くのイラク人女性が売春を行うことを余儀なくされた。 セックス・トレードは大規模になり、1999年にサダムが配下の準軍組織にバグダードで取締りを命ずるに至ったほどだった。この取締りにより多くの女性が 処刑された。

2003年3月、米軍がイラクを侵略してから数週間のうちに、買春がイラクに再び戻ってきた。イラク戦争は、湾岸戦争の兵士 派遣機関の8倍の時間になっており、巨大な契約私企業治安要員に大きく依存していることを特色としている。2006年1月にブッシュが署名した人身売買の 禁止は、これら私企業要員には適用されていない。

買春の復活は、イラク社会に恐怖を生み、それは社会全体に浸透した。家族は少女を家から 外に出さないようにした。これは攻撃されたり殺されたりしないようにするためだけでなく、組織的買春ネットワークによる誘拐を避けるためでもあった。ギャ ングたちの中には、家族に子供を性奴隷として売り渡すよう強いる者たちもいる。また、戦争により家を失った少女少年たちが膨大な数生み出された。これらの 少女少年たちはセックス・トレードの標的にされやすい。さらに、危険を避けようとイラクを逃れた何千人もの女性が、ヨルダンやシリア、イエメンやUAEで (経済的にどうにもならない状況に置かれたために)売春を余儀なくされている。我々米国のイラク占領は、女性を外側から攻撃しているだけでなく、内側から も攻撃している。何も女性たちに残らなくなるまでに。

女性たちが買春の相手としてイラクに「輸入」されるときには、ほとんどの場合、確立 された不法労働人身売買ネットワークにしたがって「輸入」されていることは確実である。これは、シカゴ・トリビューン紙が「危険へのパイプライン」という 一連の記事で報じている通りである。たとえば、独立ジャーナリストのデヴィッド・フィニーは、バグダードのグリーンゾーンにある新たな米国大使館建築のた めに労働者を連れてくる仕事をしているクウェートの契約企業が、建設現場に女性も密輸入していることを証拠をもって示している。

グリーン ゾーンの中では売春宿が数軒開店した(表向きは女性のシェルターや美容室、中華料理店などを装っている)が、それらの存在がメディアに知られ報じられる と、当局が閉鎖してきた。米軍は、兵士たちが買春を行うことを公式には禁じている。しかしながら、契約私企業要員たちは、バグダードや米軍基地の周辺でイ ラク人や外国人女性を見つけることができたとセックス関係のウェブで自慢していることがある。契約要員たちは高い給料を得ているため、可処分所得が多く、 しかも所属企業以外に対する説明責任もない。

グリーンゾーンに暮らすある契約要員は、2007年2月に、「接続に4ヶ月かかった。今は、 PSD[私的セキュリティ派遣]に接触して、イラクのかわいこちゃんたちを連れてきてもらえる」と述べている。西洋の契約要員がやりとりしている電子メー ルによると、また、中国やフィリピン、イラン、東欧の女性たちも、イラクに駐留している米国人や西洋人の買春の対象となっていることが示唆される。(別の 報告によると、中国人女性はアフガニスタンやカタールをはじめとする、人身売買ネットワークが地元女性を見つけるのが難しいムスリム諸国でも買春のために 連れてこられているという)。

2005年にイラクを離れた軍の予備兵パトリック・ラカットは、「1ドルで売春婦を1時間買うことができ る」と述べている。けれども、バグダードを始め、イラクのアラブ人地区で戦争が激化する中、西洋人が軍基地とグリーンゾーンの外を動き回るのは危険になり すぎた。契約要員たちは、今ではお互いに、もっと安全な北部のクルド人地域やデュバイのバーやホテルで「休暇とレクリエーション」を楽しむよう助言しあっ ている。アラブ首長国連邦は今やペルシャ湾岸地域で買春の最もオープンな中心地となった。一方、イラクの買春ネットワークは民兵を避けるためにさらに地下 深く潜らざるを得なくなっている。

サラ・メンデルソンがバルカン報告「兵営と買春宿」で述べたように、米国政府は人身売買を阻止するため に多くの規則やプログラムを導入しているが、強制力がないために、それらは単にPR目的の言い訳と化している。軍士官たちは、軍人や契約要員が女性を搾取 することに目をつぶることが多い。というのも、部下の「士気」を高めたいからである。軍にとって人々の反発を避ける最も効果的な方法は厄介な情報が漏れな いようにすることである。そもそも漏れさえしなければ、あとで糊塗する必要もない。

私にとって(そして他の研究者やジャーナリストたちに とって)、この危機の真相を究明することは難しい。ラジフ・チャンドラセカランは著書『エメラルド・シティーでの帝国生活』の中で、次のように述べてい る。「バグダードでは買春が行われているが、サイゴンでのように町にセックスしに行くわけにはいかない」。誰が人身売買を行っているかは、麻薬取引の犯人 を割り出すのと同様に(それ以上ではないにしても)難しい。イラクへの労働者の不法人身売買を追跡することも充分難しいが、買春のためにイラク人や外国人 女性を人身売買することは、さらに深く隠されている。人身売買ネットワークはルートを隠しており、そして米軍の契約私企業も、戦争にとってダメージとなる ような情報を明かすことはしない。

しかしながら、情報が見つかりにくいことは、追跡を強化する理由でもある。そして、軍の買春を女性運動 と反戦運動の中心的な課題にする理由でもある。我々の税金がイラクでの戦争を支えている。軍事占領の結果女性が搾取されたとすると、それらの犯罪につい て、犠牲者のために我々は責任を取る必要がある。

私は現在、調査の結果をまとめた大部の報告書を準備しており、中東における軍の買春、軍と契約私企業の役割に光を当てる可能性のある情報を何でもいいから、研究者やジャーナリスト、退役軍人、私企業要員、亡命者と難民、売春をさせられたことのある女性から求めている。

私 がこの調査をしている最終的な目的は、女性に対する犯罪を暴く手助けをすることだけでなく、それらを防止する運動を構築する手助けをすることにある。イラ ク人女性の権利をめぐる議論に賭けているのは、米軍によるイラク占領が女性の尊厳をh破壊する新たな弾圧を作り出しているという点である。占領を終わらせ て、女性にたいする軍の虐待を止めることは、我々アメリカ合州国人の責任である。

デブラ・マクナットはフェミニスト・反戦活動家で、ワシントン州オリンピア在住の研究者。メールはdebimcnutt[attomaaku]gmail.com

アメリカの軍隊が湾岸戦争時にタイに寄港し、レクリェーションをしてから帰ったということは、日本でも報道されていたのを記憶してますが、上のような内容はこの記事をみてはじめてしりました。上の記事は、いわゆるフェミニストが書いたものなので、割り引いて理解しないと駄目な部分もあるのかもしれませんが、橋下氏が指摘したようなことは、何も昔の日本の軍隊でなくても、現代アメリカの軍隊にもあるというか、多かれ少なかれ、世界共通の問題なのだと思います。戦時中の日本軍だけが異常ではなかったのだという橋下氏の指摘は正しいです。というより、上の記事が真実なら、戦時中の日本の軍隊よりはるかにたちが悪いと思います。

このようないくつかの事実を調べれば、橋下氏の主張していたことも、異常なものでも何でもないことが理解できます。いわゆる、平和主義の人々は、このような事実を知らないし調べようともしないのだと思います。

ブログ冒頭の記事の人が指摘するように、平和主義のニッポン人は、従軍慰安婦=悪=日本軍と短絡的に決めつけてしまい、調べることすらしないで、日本軍悪と決めつてしまうのかもしれません。

このような悪癖はどこかで断ち切るべきです。そのためには、ニッポン人は、もう一度、このブログでも指摘しているように、あのアップルの元CEOの故スティーブ・ジョブズ氏のように武士道的精神を身につける必要があるのかもしれません。

アメリカを代表する経営者スティープ・ジョブズ氏は、武士道的な生き方を実戦していた!!

これについては、以前のこのブログにも掲載したことがあるので、以下にそのURLを掲載します。

Appleを復活させた「魔法使い」、ジョブス氏の休職―【私の論評】ジョブスの生き方は、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という日本人の理想を体現している!?

詳細は、この記事そのもをご覧いただくものとして、以下に、ジョブズと武士道にかかわる部分のみ、コピペさせていたたきまず。
ジョブスは、上の動画の中で、「死を意識すること」の意義、特にポジティブな面を強調していました。これは、日本の武士道の中の「葉隠れ」の思想とも根本では相通じるところがあります。まさに、「武士道と云ふは死ぬ事と見つけたり」という言葉を真の意味で実践しているようです。葉隠れは、一部の人々が曲解しているように、死を美化するものではありません。というより、まさに、上の動画でスティーブ・ジョブスが「死を意識すること」の意義と似ています。というより、生まれ育った環境や活躍してる舞台がIT業界であることなど葉隠れの思想がでてきた時代背景とは大きく異なるので、表現や、出てくる行動が少し異なるようにみえても、本質的には同じだと思います。

今の多くの日本人が忘れてしまったこのような生き方、少なくとも、少し前までは、多くの日本人の理想とした生き方、彼の生き方は、それを私たちに思い出させてくれます。だからこそ、日本でもジョブスに人気があるのだと思います。今日本では、産業に活気がありません。ジョブスがやってきたような、イノベーションは、少し前までなら日本が行っていたと思います。私は、そのようなイノベーションが行われなくなった今の日本、背景にはジョブスのような一昔前の日本人が理想とする生き方を多くの日本人が忘れてしまったからではないかと、危惧しています。

さて、そう思って現在のジョブスを見ると、あの有名なプレゼンでみせる、黒を基調とした服装、ジーンズという飾らないいでたち、なにやら、戦に挑む日本の古武士のようにも見えてきます。あの全身全霊を傾けて、ものごとに取り組む姿勢とエネルギーは、本質的には「葉隠れの思想」から沸き出でてくるものであることが、理解できます。今の若い世代には、「葉隠れ」と言っても、ほんどの人が何のことかも理解していないようです。いつから、日本の優れた世界に誇るべき伝統文化が、継承されなくなってしまったのか!!本当に残念なことです。

だから、私は、ジョブスを単純にカリスマとは呼びたくはありません。私は、彼を偉大なリーダーであると呼びたいです。日本にこのような生き方をする政治家や経営者が昨今、非常に少なくなってきたことを残念に思います。
人間個々人にとって、最悪のこととは、「死」だと思います。しかし、それを日常から考え、想定して行動して、はじめて、ジョブズ氏はあの最期まで精力的な生き方が出来るのだと思います。そうして、死を考える場合、三島由紀夫氏が語っていた、「人間は自分のためだけに生きられるほど強くはない」という言葉の意味を知っておくべきです。


これを忘れて、戦後体制にどっぷり浸かって、平和主義となり、最悪のことを考えることをしなくなったニッポン人は、今一度武士道精神を取り戻し、日本人たるべきと私は思います。そうして、はじめて、ニッポン人には見えない真実の幅と奥行きが見えるようにると思います。皆さんは、どう思われますか?

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2012年7月13日金曜日

【危機の正体】“弱体政権”の影で中ロがやりたい放題!解散で強い政府を―【私の論評】国家を理解していない、現代のニッポン人には、これを解決することは出来ない!

【危機の正体】“弱体政権”の影で中ロがやりたい放題!解散で強い政府を:

もう、先がない、野田民主党ボンクラ政権
だらだらグズグズした毎日が続いている。政局の見通しが付かないからだ。民主党は分裂し、野田佳彦政権は不信任決議を恐れている。自民党は解散を求めているが、野田首相は容易に応じない。弱体政権が政界バランスで辛うじて維持されている感じだ。日本政治は足踏み状態に陥っている。

今月3日、ロシアのメドベージェフ首相は複数の閣僚とともに北方領土・国後島を訪問し、「領土を1ミリたりとも譲らない」と述べたばかりか、「(日本人は)酒がのどを通らないほど怒っているだろうね」と挑発的な発言をした。6月18日に野田首相がプーチン大統領と会談して「領土交渉を再び活性化させる」ことで合意した、わずか2週間後のことだ。

北方領土を視察したメドベージェフ大統領

国際関係論で「柔らかい脇腹を突く」という表現がある。国際関係では相手国の弱点を攻めたり、弱った時期に攻めるのが鉄則だが、メドベージェフ首相はまさに民主党政権という日本の「柔らかい脇腹」を突いてきたのだ。

女性の柔らかい脇腹?

このロシアの姿勢、そして日本政府の対応を他国も見ている。「柔らかい脇腹」を突くべく、尖閣諸島周辺に中国の漁業監視船が徘徊し始めた。

その尖閣諸島を野田政権は国有化する方針を明らかにした。領土保全の意欲として歓迎する向きもあるが、私は違う。政権は国有地にすることで国会議員や一般人の上陸や立ち入りを禁止しようと考えているのではないか。無断で立ち入れば、不法侵入で刑事罰を科すということだ。そして「領土問題は存在しない」として中国との関係を穏便に済ませようとしているのではないか。

尖閣諸島
諸外国に「柔らかい脇腹」を見せないようにするには、政治の局面を新たにすることが必要だ。解散・総選挙の後に強い政府を成立させること、それが何よりの領土保全だ。

この記事の詳細はこちらから!!

【私の論評】国家を理解していない、現代のニッポン人には、これを解決することは出来ない!

尖閣諸島の海岸
上の記事、日本政府はどうしようもないということですが、これには、さらに新しニュースがあります。
中国国土資源省国家海洋局が所管し、海洋権益における法執行をになう「海監総隊」の孫書賢副総隊長が、「もし日本が釣魚島(沖縄県・尖閣諸島の中国名)問題で挑発し続けるなら、一戦も辞さない」と発言したと、台湾の有力紙、聯合報などが中国海南省海口発として12日の電子版で報じました。 「2012海峡両岸南海問題学術会」の席で孫氏が11日に語ったといいます。孫氏は、同時に南シナ海の領有権問題でベトナムやフィリピンについても「一戦を辞さない」と発言したとされます。
こうした、強行な発言があったということは、日本政府はもとより、外務省は当然理解しているものと思います。

それにも、かかわらず、さらに、以下のようなニュースがあります。
カンボジアの首都プノンペンで11日に行われた日中外相会談について、外務省は13日、「玄葉光一郎外相から、尖閣諸島(沖縄県石垣市)を平穏かつ安定的に維持・管理する政府の方針は説明したが、国有化とか東京都の購入計画について言及はなかった」と説明しました。 
同日開かれた自民党外交部会、領土に関する特命委員会の合同会議で外務省アジア大洋州局の山野内勘二参事官が説明しました。ただ、中国側が日本政府や東京都による尖閣購入について言及したかどうかは「中国側独自の主張はあったが、詳細については差し控える」と述べるにとどめました。 
会談では、中国の楊潔●(簾の广を厂に、兼を虎に)外相が「対話や協議を通じて問題を処理する正しい道に戻るべきだ」として、国による尖閣購入を撤回するよう要求したことがわかっています。
玄葉光一郎外相
いったいこの煮え切らない態度、どうなっているのでしょうか。尖閣はもともと、日本の領土であることは、はっきりしており、中国が何を語ろうが、領土問題など存在せず、このような発言をする中国外相など、無礼極まりありません。

中国に対しては、はっきりと、「尖閣は日本固有の領土であり、それに関して、日本政府が何をしようと、あるいは、東京都が何をしようが、中国には関係ない、あれこれいうことは、内政干渉だ」とはっきり、言うべきです。

それから、中国が一戦交えるなどと発言するなら、「我が国としては、自国領土を守る」とはっきり言えば良いだけの話です。日本国は、確かに憲法9条などやっかいなものがあり、他国への侵攻は、できないですが、自国の領土を守るために、自国の領土に自衛隊を派遣する、あるいは、自国領土を侵略する外国勢力を排除したり、排除するために、交戦することは、現行憲法内でもできるはずです。

それが、その他の法令や、条例などでできないというのなら、それこそが、憲法違反です。以前このブログに書いたように、日本の場合戦争中に、保護国である、朝鮮や、台湾に送り込んだ、総督は、両方とも優秀で、統治も平和裏に行われ、成功し、今日の台湾や、韓国、北朝鮮の繁栄に結びついています。ところが、アメリカが日本統治のために、送り込んできた、GHQたるや、マッカーサーを始めとして薄馬鹿か、薄馬鹿でなければ、コミンテルン(ソ連スパイ)であったことが、その後の歴史的資料ではっきりしています。これらの馬鹿とスパイが、GHQ各部署に配置されていました。そもそも、この時のアメリカ大統領は、トルーマンであり、彼は単なる小市民であり、とても、スターリンの意図など読み取ることもできず、スターリンは、友人だと思っていたくらいですから、推して知るべきというものです。

馬鹿とスパイの集まりGHQ
そんな、薄馬鹿と、コミンテルンが、作成した日本国弱体のための、憲法を未だに後生大事におしいただいて、金科玉条のごとく守ろうとする連中(いわゆる護憲派)は、ただの馬鹿だと思います。

だからこそ、現状の劣化した占領地法にすぎない日本国憲法など葬り去り、新たな日本国憲法を制定すべきです。

まずは、現行憲法下でも良いので、上記のような直近の危機を回避するため、自国の領土を守ることができるように、法律その他を変更すべきです。

それから、最近日本のマスコミが、オスプレイを徹底的に叩いています。異常ともいえるほどの叩きぶりです。これに関しては、裏があると考えるべきです。

オスプレイを沖縄に配備されて、一番嫌がるのは、中国です。それは、以下の地図をご覧になっていただければ、一目瞭然です。


既存のヘリコプターだと、上記の一番小さな円の中しか移動できませんが、オスプレイなら、行動半径が格段にあがらります。給油をすれば、中国領土の一部は無論のこと、台湾全土も、行動半径の中に含まれます。

マスコミは、こうした利点など全く報道せず、危険性ばかり報道します。なんでも、新しいものを導入すれば、慣れるまでには、時間がかかり、危険はあります。

無論、事故の調査などの報告は受けて、安全性を確保するべきではありますが、今のマスコミの論調は、まるで、最初から入れるなといわんばかりの、「危険、危険、危険」の大合唱です。

無論、オスプレイが、配備されなくても、戦闘機がありますから、中国側が何か、尖閣付近などで、行動をしたとしても、ヤル気になれば、日本も阻止できます。上の、記事の中国の高官が、日本と一戦を交えるなどといっていますが、そんなことをして、本当に日本と一戦を交えれば、今の日本にさえ、負けて、世界的にトップレベルだと思われていた、中国の軍事力が実はたいしたことがなかったということが、明るみにでるだけです。これに関しては、本日は、本題ではないので、この詳細を知りたい方は、下の【関連記事】をご覧になってください。

しかし、領土に中国側の人員が上陸してしまってから、対処するということなれば、オスプレイなどで、早めにを人を送れば、すぐに対処できますが、後から、船などで人員を送るということになれば、当然中国側も人員を送ってくるでしょうから、これはもう、本格的な大戦争になります。そんなことにならないうちに、速めに収拾するためには、オスプレイが必要不可欠です。


こういった背景からも、中国側は、日本で、オスプレイ大反対キャンペーンを張っているのです。そんなことにも気づかない、日本の政府そうして、日本国民の大多数という事だと思います。これらの人々には、本当に覚醒していただきたいと思います。オスプレイを配置すれば、日本の軍事力ともあわせて、中国には、鉄壁の構えになります。

それにしても、今の政府や、日本人の多数というより、このブログの書き方に習えば、多くのニッポン人(人種的には、日本人ながら、精神は日本人でない人々のこと)は、長い間の平和ボケでこのような事実も認識できなくなっているのだと思います。

それに、以上のようないわゆる戦術的なことは、当然として、戦略的なことも何もわかっていないようです。ニッポン人は、なにやら、「国際」と名がつくと、平和とか、友好などのイメージを思い浮かべるようですが、これがそもそも、間違いです。オリンピックだろうが、国際会議だろうが、とにかく、複数の国が集う集まりは、すべて、特に大国の意地の張り合い、エゴのぶつかりです。そうでないと思い込んでいるのは、おめでたいニッポン人だけです。

ヴェストファーレン条約をテーマとした絵画
ニッポン人の歴史認識も間違っています。現実の世界は、ヴェストファーレン条約以来、米ソの冷戦時代を除き、数カ国のパワーオブバランスの上になりたってきたのです。ちなみに、ヴェストファーレン条約(ヴェストファーレンじょうやく、独: Westfälischer Friede、英: Peace of Westphalia)は、1648年に締結された三十年戦争の講和条約で、ミュンスター条約とオスナブリュック条約の総称です。英語読みでウェストファリア条約とも呼ばれます。近代における国際法発展の端緒となり、近代国際法の元祖ともいうべき条約です。


ローマ兵に脇腹を刺されて亡くなったイエス・キリスト
この条約によって、ヨーロッパにおいて30年間続いたカトリックとプロテスタントによる宗教戦争は終止符が打たれ、条約締結国は相互の領土を尊重し内政への干渉を控えることを約し、新たなヨーロッパの秩序が形成されるに至ったのです。この秩序をヴェストファーレン体制ともいいます。

こう掲載すると、この条約により、世界は平和になったと勘違いするニッポン人がいると思いますが、そのようなことは一切ありません。とにかく、この条約を締結したとき、5つくらいの大きな国が、いつも、相手の出方をみながら、自らが、少しでも有利に動いたことはいうまでもありません。それは、その後これら国々の間でも、戦争があり、フランスや今のドイツなどが、版図をかなり広げて、ヨーロパの大きな部分を領土にしたことも何度かあったことでわかることです。

そうして、この時代は、世界といえばヨーロッパであり、後は辺境の地でしたが、その後、全世界を巻き込んでこのようなことが行われるようになりました。

そうして、平和な時代には、いくつかの国が互いにバランスを保っていたということです。それはあたかも今の、政局のように、小国は、いずれかの大国に加勢することにより、他の大国からの攻撃をかわしてきました。他の大国がよりよい条件をだしてくれば、今加勢している国から他国へ乗換えなどということも行われました。恒常的に集合離散を繰り返してきました。

こうしたパワーオブバランスの上に平和が成り立っていることは、今でも変わりありません。このバランスが崩れれば、戦争状態にもなったということです。米ソ二極冷戦体制が崩れた今でも、この事実は、変わりません。ただし、米国は、冷戦後米国一局体制を目論んだのですが、事実上失敗しています。

そろそろ、ニッポン人も、平和ボケから覚醒し、現実の世界を認識すべきです。

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