2015年3月3日火曜日

ディズニーの「肉」が3月からサラリと値上げしたのは本当か?調べてきた!―【私の論評】金融緩和しても何も変わらないと言っていた輩は、ディズニーランドの肉でもたらふく食って、脳みそをインフレ脳に転換してはいかが?

ディズニーの「肉」が3月からサラリと値上げしたのは本当か?調べてきた!



ディズニーパーク内の一部フードが値上げされたと話題となっておりますが、本当だろうか。そもそもディズニーの入場料が4月から値上げという報道があっただけに、さらに料理などのメニューが値上げされればパーク内を楽しむにはかなり資金が必要となり、入場料とあわせ1日遊べば1人おおよそ一万円はいってしまう。ということで調べてみました。


ネットで噂となっているものはあの肉「スモークターキーレッグ」などの値上げだ。もともと520円から700円と180円という大幅な値上げ。もしこれが事実であれば非常に景気の良い話でアベノミクス万歳といったところだ。

ということで調べてみた。

―スモークターキーレッグが520円→700円は本当。

スモークターキーレッグを販売しているディズニーのチャックワゴン
値上げは本当でした。確かに700円となっておりました。また元の値段ですが過去のサイトを確認すると確かに520円との記載があり、明らかな値上げが見受けられました。

その他、ポップコーンは据え置き、餃子ドッグやミッキーマウスまんやミニーマウスまんなどが値上がりしている模様だ。推測するに単純に製造コストや円安などの影響により輸入費が高まっているだけの可能性も。であるとすればいずれかは値上げは解消されるはずであるが、パーク内のメニューが値下げという朗報はあまり聞いたことがない。

このまま入場料、フードなど次々と値上げし「夢の国」はある意味本当に「夢の国」となって高嶺の花になってしまうのであろうか。

【私の論評】金融緩和しても何も変わらないと言っていた輩は、ディズニーランドの肉でもたらふく食って、インフレ脳に転換してはいかが?

ディズニーパーク内の一部フードが値上げされたと話題となっておりますが、それは上の記事やツイートなどを見てもあきらかなように、本当です。これらが、値上がりするのは、本当に久しぶりのことではないかと思います。これは、何かが変化していることは間違いないです。

何の変化もなしに、ディズニーランドのフードが値上げされるなどということはあり得ません。値上げすれば、客足が鈍るおそれがあるにもかかわらず、値上げをするということは、それなりの背景があるということです。

わずか1年~2年前までは、金融緩和しても効果がない、物価は上がらない、何も変わらないなどというのたまう人々が大勢いらっしゃいました。でも、現実にはこのように値上されています。

あの方たち、今頃どうなさっていらしゃるのでしょうか。この現象何も、ディズニーランドのフードのみのことではありません。

財務省が2日発表した2014年10~12月期の法人企業統計によると、全産業(資本金1千万円以上、金融機関を除く)の経常利益は前年同期比11.6%増の18兆651億円でしたた。統計を比較できる1954年以降で最高です。自動車や電子部品の販売が好調で製造業も過去最高でした。設備投資は2.8%増えました。


日銀が市場に供給しているお金の量を示す「マネタリーベース」は、2月末の時点で278兆円余りで、大規模な金融緩和を背景に7か月連続で過去最高を更新しました。


円安になっても、輸出が伸びず、貿易赤字が続くとのたまう人々も大勢いました。

円安により、日本製品への需要増え、輸出増というのは想定されるところで、実際そうなっていますが、マッカラムが指摘してたように貿易黒字になるとは限りません。これは、長期的に貿易黒字の継続・対外債権の累積を目指す重商主義とは全く異なる話です。

金融緩和によって仮に大幅な円安が生じたとしても金融緩和の効果は内需の増加というかたちをとって主に表れます。そして金融緩和ショックが生じてから数四半期程度は内需の増加によって輸入の伸びが輸出の伸びを上回り、その結果純輸出はマイナスを記録したのです。それだけの話しです。ここで、貿易赤字になったり、国際収支が赤になったからといって、日本経済が状況が悪いなどというわけではありません。回復の一過程にすぎなかったのです。

金融緩和しても、すぐに賃金があがらないとかのたまう人々もいました。しかし、先日もこのブログに掲載したように、雇用情勢も確実に良くなっています。それに関しても、先日このブログに掲載したばかりです。その記事のURLを以下に掲載します。
高卒就職内定率88.8%=バブル崩壊前水準まで回復―文科省―【私の論評】私達は反リフレ派や自称市場関係者らの狼藉者共に翻弄され続けた結果、とんでもないデフレ・円高、それに伴う雇用状況の酷い悪化に20年も翻弄され続けたことを忘れるべきではない(゚д゚)!
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に雇用の改善を明らかに物語るグラフを掲載ます。



金融緩和して、すぐに実質賃金が上がらないのは当たり前のど真ん中です。まずは、労働条件が緩和されれば、最初にパード・アルバイトの人たちの雇用が増えます。この人たちの賃金は、比較的低いですから、実質賃金は一時下がります。さらに、増税したことによって実質賃金は下がります。

しばらく、実質賃金の低下が見られたのは、これで十分説明がつきます。金融緩和したから、すぐに賃金が上がらないと考える人は、頭を使わずに、脊髄反射でものを考えているだけです。

それから、極めつけは、金融緩和をしても、地方は駄目という論です。そうではなくなりつつあることがはっきりしてきました。

昨日は、日経新聞に以下のような記事が掲載されています。
緩和マネー 地方波及 地銀融資、6年ぶり高い伸び 1月 輸出企業に需要 金利下げ、採算は悪化
詳細は、この記事をご覧いただくものとして、以下に一部のみ掲載させててだたきます。



 地方経済に日銀の緩和マネーが少しずつしみ出してきた。地方銀行の融資の伸び率は前年比4%弱に高まり、約6年ぶりの水準だ。地方の資金需要は長く低迷してきたが、インフラ関連企業や造船などの輸出企業が借り入れを増やしている。ただ地銀が貸出金利を大幅に下げて各地で融資競争している面も否めない。地方経済の再生には、消費や生産のもう一段の回復が欠かせない。 
 日銀によると地銀(第二地銀を含む)の1月の融資残高は218兆円と前年同月比3.8%伸びた。伸び率はリーマン・ショック後に政府が企業の資金繰りを支援した2009年5月以来の高水準で、この時期を除けば1992年以来となる。
金融緩和によるインフレ政策と、財政再建のためのデフレ政策とどっちが今の日本人救ってるかというと明らかにインフレ政策でしょう。 企業の倒産、解散件数減少、失業率改善、株高で年金運用改善、企業業績回復、税収増、あらゆる数字で改善しています。無論、8%増税で後退はしましたが、それでも、上記のような結果となっているではありませんか。

金融緩和をしても、何も変わらないと主張してきた方々、もうそろそろ自説を素直に引っ込めたほうが良いと思います。

ディズニーランドのフードで肉でもたらふく食べて、デフレ脳をインフレ脳に転換してはいかがで消か?

ディズニーランドで人気の、スモークターキーレッグ/チャックワゴン

それが、素直にできない方には、田中秀臣氏のツイートを送らせていただきます。
反リフレ派は、まさしクソ虫以下です。反省して、奇妙奇天烈摩訶不思議な、自説を取り下げ、まともな考えを流布するようにすべきです。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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