2010年11月25日木曜日

ソニー、電子ブック端末『Reader』とコンテンツ販売発表 - 12月10日から―【私の論評】問題は、コンテンツとビジネスモデルだ!

http://journal.mycom.co.jp/news/2010/11/25/070/index.html


【私の論評】問題は、コンテンツとビジネスモデルだ!
さて、ソニーもようやっと、送れること数年でまともに、電子書籍の分野にはいろうとしています。しかし、これが成功するためは、まずは、コンテンツがどれほど充実しているかということと、ビジネスモデルの問題ということになります。

リーダーのハード自体は、そこそこであれば、この際対した問題でもないし、競争優位の源泉ともなりません。このあたり、ソニーはいままで手痛い失敗ばかりしてきたのですが、今度は是非うまくやってもらいたいものです。

これで、失敗すれば、私はソニーは二度と世界的な企業にもなれないし、それこそ、韓国のサムソンの後塵を拝するような企業に成り下がると思います。

それにその公算のほうが大きいです。なぜに、ハードの発表ばかりして、戦略を発表しないのでしょうか?それこそ、アップルのように?

しかし、もし日本の企業であることの利点を最大限に活かすことができて、日本の書籍に関して、アメリカのアマゾンのような地位を築くことができれば、話は別になるかもしれません。

ソニーは、かつて、コロンビア・ピクチャーの買収を手がけていましたが、あれはソニーにとって、特に何にもならなかったのではないかと思います。その点、アップルあたりはかなり利口ですね。何も、映画会社を買収しなくても、相手側から配給してもらえるようにすれば、良いだけの話ですから。そうして、iTuneで映画を配信するというサービスを日本でもやりはじめました。

さて、ソニーはeコマースに、電子書籍という形で参入しようとしているようですが、このブログにも掲載したように、eコマースの本質は広告です。成功している、eコマースはすぺてなんらかの形で広告を組み込んでいます。これをしないeコマースは成功しません。実際、ソニーは電子書籍で失敗しています。

ソニーがもし、普通に電子書籍を販売するだけであれば、この原理からすると失敗することになります。それに、この発表からは、ソニーに特有のユニークさが見えてきません。さて、ソニーがどこまで本気なのか、このブログでも今後追求して何か変化があれば、またブログに掲載します。

【関連記事】

米グーグル、ファッションサイト立ち上げ―【私の論評】グーグルのビジネスモデルは変わらない?

Appleと電通、iAdの日本展開でパートナーシップを締結-2011年より開始―【私の論評】eコマースの本質はやはり、広告か?


0 件のコメント:

竹中平蔵氏「ルール違反」 髙橋洋一氏「全然最初から間違っている」 子ども・子育て支援法についてピシャリ指摘―【私の論評】財務省の企み「異次元の少子化対策」の隠れ増税、放置すれば将来は特別会計のような複雑怪奇な税制になりかねない

竹中平蔵氏「ルール違反」 髙橋洋一氏「全然最初から間違っている」 子ども・子育て支援法についてピシャリ指摘 まとめ 4月17日、慶應義塾大学の竹中平蔵氏と数量政策学者の髙橋洋一氏がラジオ番組に出演し、子ども・子育て支援法の改正案について議論した。 竹中氏は、この改正案が保険制度の...