2007年7月25日水曜日

ソニー木原研究所-Motion Portrait

上は、ITMediaの動画。動画は、YouTubeだけではありません。いろいろなところで配信されるようになっています。

つい先日、サイバークローンのことを紹介しましたが、そのときにこのサイバークローンもいずれもっと進化するだろうと話をさせていただきました。もう、その動きが見られましたので、その報告をさせていただききます。

今日のITMedia記事より引用します。「ぶったまげた。こんなにリアルに人の顔が動くなんて」――元ソニー木原研究所社長の藤田純一氏は「MotionPortrait」を初めて見たときの感想をこう語る。「技術者として驚いた。でも何に使えばいいんだろうね、とみんなで話し合った」という。 MotionPortraitは、1枚の顔写真から多彩な表情の3Dアニメーションを作り出す技術で、ソニー木原研で2年前に開発された。自動でまばたきさせたり、視線をそらしたり、くしゃみさせたりできるほか、マウスの動きに合わせて左右に顔を向けたりするなど、まるで生きているかのようにリアルに動く。

上の動画からもわかるように、かなり動きはスムースです。少なくともサイバークローンよりは、はるかにスムーズです。この技術まだ何に使うのかはっきりはしていないということですが、いくらでも使い道はあると思います。


そのうち人工知能と組み合わせて、コミュニケーション能力の研修に使えるかもしれませんね。今までだと、たとえばコミュニケーションの研修などしようとしてもなかなか本番とは違うので無難しかったと思います。

でも、このMotionPortraitなどを使えばかなりの部分カバーできると思います。たとえば、ある商談のシーンを想定して、MotionProtoraitの商談相手の表情しくざをインプットしておき、人工知能であらかじめ多くのタイプの行動パターンや、表情を入れておき、音声もでるようにしておきます。これで、相手の表情やしぐさから相手の真意を汲み取る訓練ができると思います。


最近の新卒など、頭は良くなっているはずなのに、なぜかコミュニケーションが不得手な人が増えています。こうしした新卒などにコミュニケーションの訓練をするのに最適ではないでしょうか。私がびっくりした例では、早稲田大学をを優秀な成績で卒業した新人が配属されてきて、その人に朝、昼、昼過ぎと3回「○○から郵便がきているはずだが、□□さん見てきて下さい」と伝えて、3回とも、郵便受けから戻ってきたこの人に「□□さん郵便見てきてくれましたか?」と質問したら、その新人「はい、見てきました」と返事をしました。そこで、3回目はあまりにおかいと思い、自ら見てきたら郵便受けにかの郵便物が入っていました。そこで、まさかと思いながらも、「□□さん」「郵便物は見たのですか?見たのならなぜ取ってきてくれなかったのですか?」と声をかけたら、くだんの新人「見てきてくれ言われたので見てきました」と答えたのです。


この新人その後どうなったと思いますか?今では管理職になっています。この人に私が教えたのは仕事の細かい内容ではなく、「コミュニケーション」です。相手の立場にたってものを考えて、行動すること。言葉には、その人の立場と、その場その場の背景の中で語られる言葉の中には、その言葉どおりの意味以外にも、何からの意味が含まれていることがあることなどです。


現代の新卒の中には、相手が語っていることがすべてだと思っている人もかなり多いです。相手が「はい、わかりました」といってもその言葉が語られた背景で「いいえ、わかりません」と言っているのと同じことになるということを認識していない人が増えています。このようなことについて「今の若い者は」などと嘆いていてもしょうがありません。このような技術を用いてなるべく短時間に一人前にしていくべぎだと考えます。最近では学校の先生でもこうしたコミュニケーションができなくて、ノイローゼになる人も多いとききます。そのような人たちを早期に訓練するためにも新技術を開発していくべきと考えます。こうした新人を配属されて、「あいつは馬鹿だと」言って済ませる学校の先生や、企業の管理者は、私からいわせれば、そいつが馬鹿でコミュニケーション能力に欠ける輩だといことになります。我々は、ごく少ない人員で、最大の効果をあげることが最大の責務であるからです。誰を配属されても、最大の効果を挙げるよう努力することが責務だからです。

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