2014年1月17日金曜日

細川氏の“東京五輪辞退論”に「乱心。首かしげる」―【私の論評】現代史を十分に知らなければ、政治などにも興味がわかず、まともな人が政治家を目指さなくなってしまう!こんなことを、繰り返すわけにはいかない(゚д゚)!


田母神俊雄氏の選挙事務所開きであいさつ
する石原慎太郎日本維新の会共同代表
石原慎太郎日本維新の会共同代表は17日、東京都知事選に出馬表明した細川護煕元首相が脱原発を前面に掲げる方針であることについて「都知事選のシングルイシュー(単一の争点)になるのは危険で軽率な話だ」とけん制した。元航空幕僚長田母神俊雄氏の選挙事務所開きで述べた。

元都知事でもある石原氏は、脱原発で小泉純一郎元首相と連携する細川氏を「日本の経済がどうなるかも複合的に考えず、小泉みたいな単純単細胞が言い出したことに迎合した」と批判。正式な出馬会見をまだ開いていないことを「候補者として資格がない」と述べた。

昨年末に出版されたジャーナリスト池上彰氏の著書で、細川氏が東京五輪を辞退すべきだったと主張していることについては「乱心というか、首をかしげざるを得ない」と語った。

【私の論評】現代史を十分に知らなければ、政治などにも興味がわかず、まともな人が政治家を目指さなくなってしまう!こんなことを、繰り返すわけにはいかない(゚д゚)!

細川氏に関しては、どうも出馬しないほうが、良いような気がします。それにしても、小泉さんもなぜ細川氏を擁立しようとするのか良く理解できません。小泉さんの、政局判断能力は、郵政選挙で実証ずみではありますが、その政局判断も錆びついたといわざるをえません。

それにしても、今回の選挙では、Twitterでさまざまな、写真や図表などあって、今までの選挙とは違います。見ているだけでも、面白い楽しいものがあります。以下に、それらを掲載してみます。

これは、細川氏の自宅が写っています

ハフィントン・ポストのfacebookページを利用した作画です
これは良くわかりませんが?
民主党や、小泉さんなど関係の深かった人たち背景に描くのと、
永遠のゼロもモチーフとして用いています
今のところ漏れ聞こえてきている公約をまとめています
これは、結構まともです


知事候補者を説明したものです


短い期間で、いろいろサイトに掲載された、細川さん関連の図表などまとめてみました。最近は、フォトショップなどで、簡単に写真を加工できるとはいえ、こんな写真などわざわざつくる人が大勢いるということですから、細川氏は人々の関心の的になっていることは確かです。

しかし、関心の的になることと、東京都知事になるということは全く別次元のことです。まさに、殿ご乱心と揶揄されてもしかたがないです。

ジャーナリストの青山繁晴氏も、細川氏にはかなり厳しいことを語っています。その内容を以下に掲載します。以下は、ザ・ポイスの音声を収録したものですが、他のニュースといっしょに都知事選のことが掲載されています。17分30秒くらいのところに、収録されています。

青山繁晴氏は、今回の細川氏の出馬意向表明に関して、ダブル・ブラック・ジョークとして切って捨てています。舛添さんに関して、嘘つきと切って捨てています。



青山さんの話を聴いていると、本当に今回の選挙は不毛です。何やら、いつもだと、自分で調べて、その結果を咀嚼してブログを書くのですが、本日はそんなこともしたくなくなるほど、酷いです。

今回の都知事選で、現在の政治家に人材がいないことが改めて、はっきりしたようです。この原因として、青山さんは、歴史教育をあげていますが、まさに、そうだと思います。大東亜戦争の意味を問い直し、あの戦争は一体何だったのかを子供に学ばせるような機会をつくらないと、このようなことが、延々と繰り返されることになります。

戦争があったこと、原爆が投下されたことなどの史実だけ覚えても何も意味がありません。その背景をさまざまな立場にたって教えるべきです。そうして、その中で欠いてはいけないのは、日本の立場、日本人の立場からのものによるものは、必修にすべきです。これを良く理解しない人を社会的に高い地位につけるべきではありません。そんな人は、永遠に日本と、日本人の心を理解することはできません。

日本を戦争に導いた、細川氏の祖父 近衛文麿

細川氏は、日本を戦争に導いた祖父の近衛文麿首相(当時)について、良く理解していないのではないでしょうか?この細川氏の出馬は、まるで現在が近衛内閣初期のような状況にもなっているような、なんというか、デジャブー(既視感)に見舞われたような気がします。

細川氏、まだ出馬の正式な記者会見などして、政権公約を発表するというようなことはしていません。それは、20日以降とされているようですが、私は、記者会見して、今回は出馬を見合わせる

戦争と平和についても、日本に古から続く朝廷についても、経済についても、国家観についても、今こそ、時間を十分につかい、真摯な現代史教育が必要です。現代史を十分に知らなければ、政治などにも興味がわかず、まともな人が政治家を目指さなくなってしまいます。こんなことを、繰り返すわけにはいきません。

私は、そう思います。皆さんは、どう思われますか?

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