2014年1月12日日曜日

津川雅彦「テレビと左翼思想によって日本映画ダメになった」 ―【私の論評】映画は昔から左翼思想に侵され駄目になっていた!旧ソ連の隠蔽を助けるような映画を放映しても、反省も何もないのが、反日映画界(゚д゚)!

津川雅彦「テレビと左翼思想によって日本映画ダメになった」 

 

日本映画が質量ともに復調してきたと言われて数年経つ。1990年代には公開本数、興行収入ともに落ち込むばかりだったが、現在は毎年のように注目のヒット作が生まれ、シネコンが普及し映画館へ足を運ぶ人も増えた。ところが日本映画の父、マキノ省三の孫で俳優・映画監督の津川雅彦氏は「テレビ局がつくるのは最低の映画ばかり。映画賞もくだらん」と嘆く。作家の山藤章一郎氏が、津川氏の日本映画批判の言葉を報告する。

工藤栄一監督から、聞いたんです。「ぼくはマキノ光雄さんに育てられた」って。先に系譜をいうと、マキノ光雄は牧野省三の次男。長男がマキノ雅弘。ぼくは、四女・智子の子です。

工藤さんは慶応法科を出て、東映の企画室に入った。のちに、集団抗争劇の傑作『十三人の刺客』や、やくざ映画を作った人です。で最初に、光雄から「毎日一冊本を読め。1年365本の企画書を出せ」と命じられた。工藤さんは3年間きっちりそれをやる。ほぼ1000冊ですね。「それがぼくの演出力とアイディアになっているんだ」と。映画を全盛に導いたのは、そのバイタリティです。そして基本。

原作を読み漁る。テーマをどうするか。何で客を呼ぶか。キャラクターをどう立てるか。

牧野省三は明治41年、日本初の劇映画『本能寺合戦』で、すでにその基本を打ち樹(た)てている。ヒーローとヒロインは同じ性格であってはいけない。相反、葛藤して初めてドラマになるといっています。それが〈ドラマチック〉だと。大映のオーナーだった永田雅一が「このごろのドラマにはチックがない」といったのは有名ですが、〈チック〉とは、匙加減で少し面白くする、派手にする、そういうサービス精神です。

それがまあ、ひとつはテレビによって日本映画はだめになった。もうひとつは左翼思想。いっとき、左翼にあらずば映画人にあらずの風潮が吹き荒れた。左翼思想は別に悪くないが、反資本になる。

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【私の論評】映画は昔から左翼思想に侵され駄目になっていた!旧ソ連の隠蔽を助けるような映画を放映しても、反省も何もないのが、反日映画界(゚д゚)!

津川さんは、上の記事で、左翼思想は別に悪くはないがとは書かれていますが、私はそうは思いますせん。日本の左翼の大部分は本当の意味での左翼ではありません。煎じ詰めれば、反日であり、親中です。本当の左翼であれば、日本だとか、中国などという国などとは関係なく、労働者の味方であるはずですが、決してそうではありません。無論、まともな左翼もいるのでしょうが、そんなのは本当にごく一部の少数派に過ぎません。津川さんは、無論まともな左翼のことを、左翼思想は別に悪くはないと語っておられるのだと思います。

そのような中でも、映画人はやはり、津川さんの仰る通り、左翼にあらずんば映画人にあらずというところが昔からありました。これは、特定秘密保護法案に反対した映画人が多かったことをみてもわかります。特定秘密保護法案に関して、実際にザル法なのですが、それでも、中国にとっては結構脅威です。これに反対する映画人というのも、無論例外も多くいますが、左翼の一派か親派であるとみて良いと思います。以下に、その面々の写真を掲載しておきます。

 (左上から時計回りで)高畑勲監督、山田洋次監督、是枝
裕和監督、大竹しのぶさん、吉永小百合さん、宮崎駿監督
それから、上の写真には掲載されていない女優の写真を以下に掲載しておきます。


大竹しのぶさん、吉永小百合さん、藤原紀香さんなどそうそうたる女優のメンバーまで、含まれていることが、やはり、映画人は左翼とは切っても切れないかんけいなのかと、いまさらながら、思い知らされます。この方たちは、特定秘密保護法案が成立して、一番影響を受けるのは、公安が、日本に5万人はいるだろうとされている中国スパイであるというような意識は毛頭ないのかもしれません。

上の写真の方たちの中には、生粋の左翼思考の持ち主もいますが、女優の方たちは、そういう思考の持ち主というか、左翼思想に影響されやすい人たちなのだと思います。

日本の映画界も少しは、このことに関する反省をしていただきたいものです。

吉永小百合さんといえば、今となっては、ただの反日お馬鹿映画ともいうべき、「人間の条件」でヒロイン役をしていたことです。

人間の条件に関しては、何分1970年台の映画なのでご存知ない方もいらっしゃると思われますので、以下に簡単に説明をさせていただきます。
五味川純平の同名大河小説『戦争と人間』の映画化作品で、日本映画としては同じく五味川の小説を映画化した『人間の條件』の9時間31分に次ぐ9時間23分の長さを誇る、日活配給による戦争大河超大作である。 
全三部で構成され、第三部『完結篇』ではソ連国内で当時のソ連モスフィルムの協力の下撮影が行われた。ノモンハン事件の大規模な戦闘シーンはソ連軍の協力で撮影されており、ソ連ロケ・ソ連軍全面協力の戦闘シーンという日本映画としては異例の大規模映画となっている。 
当初は四部作を予定していたが、豪華キャスト・本格的な戦闘シーン・海外ロケと日本の映画史上でも屈指の大作であったため、当時の日活の懐事情もあり結果的に予算が続かず、第三部で完結を強いられた(DVD-BOX解説書による)。 
第一部「運命の序曲」 1970年/197分
第二部「愛と悲しみの山河」 1971年/179分
第三部「完結篇」 1973年/187分
完結編の一部分のみをピックアップした、動画を以下に掲載しておきます。 


この映画、私は封切りの時に観たのではなく、確かテレビで放映されたのを観たものと思います。とにかく、まだ中学生あたりの頃観たものですから、この映画にはかなり影響を受けました。どのような、影響を受けたというと、無論、反日的な内容を肯定するような影響です。映画をみて単純にそうして、無邪気こんなものだったのだろうと思ってしまいました。とにかく、この映画に出てくる人間、庶民は善人で、軍のえらい人は悪い人という扱いでした。それに、軍人は無謀であり、下品であり、どうしようもないような存在として扱われていました。その中でも、北王子欣也さんは、孤高の人ということで、こういう少数の日本人もいたというような扱いでした。

そうして、特に「完結編」では、ノモンハン事件において、とにかく日本軍は、圧倒的有利なソ連軍の前に手も足も出ずに一方的な負けたどころか、最初から無謀な闘いを挑んだということで、とにかく一方的なボロ負けとして描かれていました。そうして、完敗であったことを反省材料とせずに、日本は無謀な太平洋戦争(正しくは大東亜戦争)に突入したというような描かれかたをしていました。この映画の中で、ノモンハン事件を「小太平洋戦争の様相を呈してた」と解説されていたことは今でもはっきり覚えています。

そうして、この映画のどのシリーズかに、俳優さんの名前は、忘れましたが、後に太陽にほえろという映画で、長さん役でていた俳優さんがこの映画にも出演していました。以下に太陽にほえろの長さんの写真を以下に掲載します。これをいただくと、ご存知の人も多いと思います。


この長さんが、このシリーズの幾つかにでてきて、役どころとしては、意地悪な日本の憲兵でした。とにかく、権力をかさにきて、いやらしい役どころで、いろいろな人をいじめまくります。そんなイメージで観たので、太陽にほえろにでてきた長さんは、いい人役ででてきたので、最初のイメージが強くて馴染めませんでした。

しかし、何回か見ているうちにすっかり馴染んでしまって、このシリーズは好きで、再放送も観ましたので、その頃には、太陽にほえろの、いい人長さんにもすっかり馴染んでしまいました。

そうして、このテレビを観た後に、また「戦争の条件」がテレビで放映されたので、なにげなしに見ていたら、長さん役の意地悪憲兵がでてきて、極悪非道な行動や発言をしたのですが、今度は、太陽にほえろの長さんのイメージが強すぎて、その憲兵役の演技が馴染めなくなったどころか、違和感を覚えました。

「人間の条件」という映画、こんな感じて、かなり強烈に記憶に残っている映画ですが、この長さん役の俳優の極端なキャラクターの違いが記憶に残るとともに、この映画に対する、何というか、あの描かれかたは本当なのかという疑問が頭をよぎりました。そうして、その思いはその後も続き、もやもやした状態が続きました。

そうして、そこから数年後に、ソ連が崩壊しました。ソ連が崩壊後に旧ソ連の情報が明らかにされ、その中に、ノモンハン事件の真相もありました。、実はノモンハン事件においては、日本側の損失も酷いものでしたが、実はソ連側もそれをはるかに上回る被害で、これはどちらかといえば、日本の勝利であったことが明らかにされました。スターリンはこの事実をひた隠しに隠し、その後のソ連政府もそれを隠しつづけていたのです。

考えてみれば、「人間条件」は、この隠蔽を手助けするような映画であり、特に「完結編」では、ノモンハン事件が中心の映画であり、その当時のソ連が協力しています。実際に当時のソ連の映画に出演する軍隊がいて、その軍隊が全面協力をしたものでした。だから、圧倒的なソ連軍の強さが遺憾なく描かれていました。

ノモンハンにはほとんど出動しなかった、T34型戦車(第二次世界大戦中盤より末期に活躍したソ連の中型戦車、基本性能が優れていたので、1960年代の新興国などでも使われていた)が縦横無尽に活躍していて、それに比較すると日本の戦車などは貧弱であり、圧倒的な軍事力の差があったかのように描かれていました。

良く考えてみれば、ノモンハン事件のあった1930年代といえば、その当時の日本帝国陸海軍など、最強で、ソ連でさえもなかなか容易に手を出せる相手ではありませんでした。そんな事実など、無視した一方的なソ連の勝利のような描かれ方をしていました。この映画を観た時には、そんな知識もなく、単純に信じこんでしまいました。

今となっては、全くのお笑いぐさなのですが、酷い反日・親ソ映画です。その映画に吉永小百合さんが、ヒロイン役ででていたということです。無論当時は、ノモンハン事件では日本はボロ負けしたというのが、定説になっていたので、いたし方ないといえば、仕方ないのですが、後から知ったことですが、日本側現代史の研究者の中には、ソ連が崩壊する前から、ノモンハンはソ連側も大被害を被っていたことを主張していた人もいたそうです。

時代が時代ですから、この映画には、有名俳優も大勢でていました。北大路欣也さんも、その一人です。しかし、北大路欣也さんは、「特定秘密保護法」には反対声明など出していませんでした。まともな、俳優は当然そうだと思います。だから、一概には「人間の条件」の関係者が全部悪いなどとはもうしません。

それにしても、映画人からは、この戦争大作である「人間の条件」の特に「完結編」の内容が全くの間違いであったという声明など出されていません。ソ連の事実隠蔽に手を出したような映画に携わったということの反省の弁など聴いたことがありません。本来ならば、これは、認めるべきではありませんか?


そういう反省もなく、さらに、秘密保護法案反対の意思表明をする吉永さゆりさんなど、これをどう考えでおられるのでしょうか。最近、吉永さんは、シャーフの住宅用太陽光発電システムのテレビコマーシャルに2014年元日から出演しています。このコマーシャルでは吉永さんは、「11年間このCMにでては、はじめて自宅設置」したなどと語っています。上のような事実を知って、このCMをみると、私は、非常に空々しく、空虚に響くだけです。

私は、津川さんの仰る通り、左翼思想そのものは悪くない場合もあると思います。しかし、日本における、多数派の左翼は、左翼ではなく反日です。日本の国益など何とも思っていません。人間として、生まれれば、まずは家族が大事、地域が大事、国が大事というのが当たり前だと思います。そのような一般的価値観を失った、マスコミは無論のこと、映画会も当然のことながら、精神は堕落してしまいました。

精神の堕落した、人間が報道をしても、映画をつくっても、良いものができるはずがありません。私は、そう思います。

皆さんは、どう思われますか?

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