2013年1月3日木曜日

新春対談『内なる敵の見分け方①』上念司・倉山満 AJER2013.1.3―【私の論評】偽装転向コミンテルンの好き放題にさせないためにも、安倍政権はマイルストーンを設置し一つひとつ確実に突破していくべき!!

新春対談『内なる敵の見分け方』上念司・倉山満AJER2013.1.3





【私の論評】偽装転向コミンテルンの好き放題にさせないためにも、安倍政権はマイルストーンを設置し一つひとつ確実に突破していくべき!!

本日は、まだ三が日ということもあって、テレビもほとんどみるべきものもなく、YouTubeをアップルテレビでみていたところ、新春対談『内なる敵の見分け方』というタイトルの、上念 司氏と倉山満氏の対談があり、この対談を見て、わが意を得たりと思ったので掲載させていただくこととしました。


この動画の内容、概ね大賛成です。安倍政権には、掲げた公約を全部達成していただくためにも、上念氏の語る内なる敵"偽装転向コミンテルン"を徹底的に叩きまくる必要があります。私もこれに似たような論評を以前のブログにも掲載したことがあります。その記事のURLを以下に掲載させていただきます。

野田首相には年内解散以外の選択肢はなかった! 旗を失った民主は「流れ解散」に向かい、安倍自民は第3極と手を握るとみた!―【私の論評】政局はさておき、デフレ克服を第一義とするにはそれなりの背景がある!!

 さて、政局の話はさておいて、この記事では、私自身が次の政治家に望むこと、またなぜそう望むかについて、以前にもこのブログに掲載したのですが、本日解散となったこともあり、選挙が現実のものになったので、ここに再度まとめて掲載しておきます。

そうして、ここで、私が「次の政治」ではなく、「次の政治家」と記載したことには、拘りがあります。次の政治に望むこととい うことになれば、自己の政治の理想ということなります。であれば、安部総裁が、総理だったときにあげていた「戦後レジーム(体制、制度)からの脱却」とい う、いわゆる自民党の党是と同じことになります。そうして、その中には、当然憲法改正も含まれます。私自身は、最近憲法改正をしたばかりの、過去から通算 すると、60回近くも改正を続け、終戦直後の憲法とは<、かけ離れたものになっている、ドイツのようになってほしいという望みがあります。そうし て、はやく戦後を終わらせることです。今のままの日本であれば、いつまでたっても戦後は終わらず、100年内経っても、1000年経っても戦後のままで す。もはや、戦前・戦中生まれよりも、戦後生まれのほうが、はるかに多くなって久しい現状で、そんな馬鹿な話はありません。
これが、私が政治に望むことです。しかし、考えてみて下さい、過去においては、様々な壁があったため、結局これを表看板に上げた、自民党も結局実現でき ず、そうして安部総理も、体調のこともあったとはいえ、退陣に追い込まれています。それだけ、障壁は高かったということです。そうして、この障壁を高くし ているのは、たとえば、自民党の中の、あくまでも戦後体制を保持しようとする、戦後保守派、日本弱体化を旨とする、民主党の勢力、マスコミ勢力、それに、 親米、親露、親中国、親北朝鮮、親韓国派などの圧力や破壊工作などです。ありとあらゆる、勢力が、結集したからこそ、この壁はかくも高く・堅牢なものに なってしまったのです。
であれば、最終的には、これを目標とするにしても、そこに行くまでの一里塚(マイルストーン)をいくつか、設置して最終目的を達成するということが必要に なってきます。一里塚をいくつにするのか、各々の一里塚をどの程度の期間で、突破するのかは、様々な考えがあるとは思いますが、一里塚を設置すべきという この主張には、賛同される方も多いでしょう。なぜなら、民間企業でも、何か巨大なプロジェクトを実施するには、こうした一里塚を設置することが常識だから です。これを実施しなければ、プロジェクトメンバーが混乱して、一歩も前に進むことができなくなるからです。いままでの政治的混乱は、まさにこのようなこ とを実施しなかことに原因があります。
古代ローマの一里塚(マイルストーン
だからこそ、次の政治家には、しっかりと、一里塚を定めていただきたいのです。そうして、最初の一里塚は、何にすべきでしょう?それは、国民生活に多いに 関わることであり、それを変えれば、日本国民の安寧に大きく寄与するものであることが、望ましいです。しかし、ただそれだけでは、マイルストーンにはふさ わしくありません。やはり、「戦後レジーム」から脱却に最終的に直接結びつくものでなければなりません。そんな、都合の良いマイルストーンはあるので しょうか?
それは、あります!!それは、「デフレからの脱却」です。ご存知のように、日本国は、デフレ基調になってからは、20年、統計上ではっきりと、デフレに なってからは、14年目に突入しました。最近では、あのデフレの中でも、元気だった日本マクドナルドでさえ、業績を落していることを、昨日のブログに掲載 したばかりです。あのシャープや、ソニーや、エルビーダも業績を落としています。特に既存産業や、地方などかなり疲弊しています。これらは、すでに、自助 努力だけでは、どうにもならない水準に達しています。
このデフレから脱却すれば、雇用も安定し、円高も収束し、国民生活の安寧に大きく寄与します。そうして、企業活動もかなり活発になります。それに、このデ フレを脱却する過程において、日本の官僚組織の最大・最強である、財務省や、日銀官僚の厚い壁を打ち破ることになります。そうして、これらを支援するマス コミや、その他の勢力を交えた、高い障壁に対してかなり大きな亀裂を生じさせることができます。まさに、デフレ脱却は、これに大きな楔を打ち込むことにな るのです。そうすることにより、「戦後レジームから脱却」にかなり近づくことができます。そうすることによって、国民、企業経営者も含めた、「戦後レ ジームからの脱却」への世論形成もかなりしやすくなります。国民生活の安寧に寄与しないところで、たとえば、官僚支配からの脱却ができたとしても、世論 は形成できません。
だからこそ、「デフレ脱却」を今後の日本の抜本的政治改革の最初の一里塚にするのです。最初の一里塚としては、これほど相応しいものはないと思います。そ うして、最初の一里塚を突破したあかつきには、最終目的に向かって、大きな狼煙をあげれば良いのです。安部総裁が、こうした文脈で、これを最初の一里塚に することを改めて宣言し(実質上宣言をしているのですが、大方のマスコミは、これをほとんど報道しません)、さらに、第3局を説得することができれば、上 の記事でも掲載されているように、安部自民党と、第3局とが、提携するということも十分可能だと思います。そうして、安部総裁は、その方向に向かって着々 と歩を進めています。私は、そうなって欲しいと思います。
 民間企業で、巨大プロジェクトを実施するためには、必ずいくつかのマイルストーンを設置します。そうして、マイルストーンまでの目標と期間をはっきりさせて進行します。そうでなければ、プロジエクトが混乱して、何も達成することはできません。

これは、物の道理であり、特に大きな仕事の場合何もかも一度にやろうとしてもできるはずがありません。しかし、マイルストーンを設置して優先順位をはっきり決めて、一つひとつクリアしていけば、一見遅いようにみえても、これが一番確実で、速いです。

日本の一里塚 垂井一里塚

なぜそのようなことになるかといえば、例えば、マイルストーンとその目標が10個ほどあったとして、一番最初の一個を片付けたとすると、その一個を片付ければ10個のうち、多ければ5個くらい、少なとくも、3個くらいは、その後の目処がすぐにたってすぐに解決できるからです。正しい優先順位がつけられれば、このくらいのことはできます。それに、間違った優先順位であっても、つけないよりははるかにましです。

しかし、最初からいくつもやろうとすれば、どういうことになるといえば、何かができそうになると、別の何かに手を打たなければならなくなる、それに手を打てば、最初にやっていたことがおろそかになる、こんなことをやっているうちに、また別の問題が起こってくるということになり、このようなことが延々と続き、何も解決できなくなり、やがて時間切れとなりプロジエクトは有名無実となり、いずれ何も解決できないまま解散ということになります。

考えてみれば、今までの政治はまさにこのようなことの繰り返しでした。特に、直近の民主党はそうでした。あれも、これも一度にやるという触れ込みでしたが、結局ほとんど何もできず、消費税増税という、公約になかった置き土産をおいて、政権の座が降りました。

ひらたく言えば、実施することと、実施していること、実施しなくてはいけないことは異なるのです。この三つが、特に民主党政権のときには、ごちゃまぜで良くわからない状態でした。結局は何も決められず、そうこうしているうちに時間ばかりが経過していくという愚かなことになってしまいました。だから、安倍政権はもとより、今後日本の政権には、このような轍を踏んでいただきたくはありません。

だからこそ、最初のマイルストーンは、「デフレ脱却」ということで良いと思います。ただし、完全脱却にもいくつか段階があります。だから最初は、数値目標としては、上念氏が上の動画で語っていたように、株価「1万2000円」くらいが妥当だと思います。

競うように値下げが断行されるスーパー業界。家計にはうれしいが、デフレ基調を浮き彫りにしている

期間としては、今年夏の参議院議員選挙の少し前あたりまでということで良いと思います。為替レートも決めても良いかもしれません。物価目標に関しては、もう少し長期で決定すべきものと思います。増税などは、デフレ脱却をしてから、しばらくしてかなりインフレになってからでも遅くはありません。中国問題などは、デフレから脱却して日本の金融政策がまともになれば、それだけでも、中国経済はかなり弱体化してしまいす。しばらくは、挑発してきたら、冷静に対処するというだけで良いと思います。そうして、時がきたら、根本的解決をはかれば良いです。

そうして、国民にもこの目標・期間についてい納得してもらい、そのとおり実行して、参院選に臨むのがベストだと思います。

こういうことを無視して、他の問題にくちばしをツッコミ、やれあれがまだだ、あれができていない、あれも出てこないと批判しまくる輩は、上念氏が語るように、頭が良くて意図して意識してそのようなことをするのであれば"偽装転向コミンテルン"であり、そうでない輩は、ただの"馬鹿"とみて間違いないと思います。

それにしても、マスコミはもともと"偽装転向コミンテルン"もしくは、そのシンパであることはいうまでもないのですが、後は国民の中にマイルストーンを無視して様々な批判をする人たちも大勢出てくると思います。そういう人たちは、単なる"馬鹿"といっても良いと思います。いずれにしても、私は、本当に戦後体制から脱却したいのであれば、"偽装転向コミンテルン"とただの"馬鹿"も徹底的に叩いてい叩いて叩きまくる必要があると思います。そう思うのは、私だけでしょうか? 皆さんは、どう思われますか?

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