2012年1月19日木曜日

防衛費の減少に賛成ですか、反対ですか? −−東洋経済1000人意識調査−【私の論評】防衛費の拡充は緊急の課題のはずだが・・・・・

 防衛費の減少に賛成ですか、反対ですか?――東洋経済1000人意識調査


2002年度をピークに、日本の防衛費は漸減している。この傾向について、「どちらかといえば賛成」が3割近くを占め、最も多かった。一方、「反対」は約1割で最も少なかった。課題累積の中、防衛の優先度は低いと考える人が多いようだ。


【私の論評】防衛費の拡充は緊急の課題のはずだが・・・・・・・・・



上のアンケートでは、はっきりと、防衛費 の削減に関してはっきり、ノーと言ったのは1割程度あり、多くの国民はやはり、今のデフレの最中にあっても、安全保障は必要であるといういう認識を持ってるのだと思います。

私は、現在の日本においては、防衛費の拡充は緊急の課題だと思っています。上の動画で田母神さんが、語ったいたように、特に中国の10年後を考えると、今から準備をしておく必要があります。
  
上記で田母神さんは、空軍力に関しては、物理的には、日本と同等もしくは少し上くらいになっているとの話しをしていました。ただし、運用面の問題まで含めると、結局はいまのところ日本が若干ん優勢であるようです。(下は、次期主力戦闘機に決まったF35)


しかし、中国がさらに、軍備を拡大し、空母などを運用できるようになる10年後には、完璧に抜き去ることになります。
  
田母神さんは、空幕だったので、海軍力や、陸軍力については語っていませんでしたので、ここでは、海軍力について述べます。

最近は、中国の海軍力もかなり増強されてはきましたが、まだまだ、日本には及ばないところがあります。その中で最も中国軍が劣っているのが、潜水艦の運用能力です。このブログにも書いたように、日本の潜水艦は、技術的に世界一です。残念ながら、原潜は持ってはいませんが、通常の潜水艦でもずばぬけて優れた点があります。


それは、日本の潜水艦のスクリューやエンジンなど、ほとんど音が出ないため、ソナーで捕獲できないという強みです。要するに水中に潜ってしまえば、空中のステルス機機のように、捕獲できなくなります。対して、中国の潜水艦はエンジンやスクリュー音は、工作技術が劣っているため、音が大きいため、簡単に補足できます。

そのため、日本と本格的に戦争をするとなれば、中国側は日本の潜水艦を補足できないため、いつどこから攻められるのかわからず、港を一歩もでることができないという事態になります。ただし、こちらのほうも、もし中国が日本と同等の潜水艦をつくることができれば、日本の優位性は崩れることになります。しかし、これも、少なくともあと10年くらいは追いつくことはできないでしょう。また、空母に関しては、導入したばかりで、いまのところは実戦では、運用はできません。

それから、日本の強みとしては、おそらく世界一ではないかといわれる、対潜哨戒能力です。これは、このブログにも以前書いたことですが、とにかく、冷戦時代に日本の近海の対戦哨戒をアメリカから引き継ぎに本が行うことになっため、日本がアメリカのP3Cオライオンという哨戒機を用いて行ってきたのですが、日本独自の運用方法により、世界の最高水準にまでたかめてしまいました。


  
先の潜水艦の運用能力と、対潜哨戒能力とがあいまって、いまのところは、いくら中国が軍備を拡大したとはいっても、現在のところ、多数の中国の艦艇など、無用の長物と言っても良いような水準と言っても良いくらいです。
  
だからといって、安心はしていられません。やはり、こうした優位性も10年たてばどのようなことになるかは、わかりません。いまのところ、日本が本気になれば、尖閣諸島を中国海軍が攻めとろうとしても、すべて撃沈されてしまうことになります。しかし、この均衡が崩れれば、どうなるか保証の限りではありません。(下は、中国の空母)

  
田母神さんも上の動画で言っていましたが、やはり、軍備というものは、相手があってするものです。日本であれば、中国やロシアが10年後どうなるのか、日本は、どうなるのかという視点で行わなければならないものです。 

であれば、日本も核武装、原潜、空母なども含めた、長期的な枠組みみの中で、軍事力を整備をいまから考えておく必要がありそうです。
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