2009年11月21日土曜日

中国の新型インフル死者数、少なすぎる?専門家が指摘-中国隠蔽体質露に!!

中国の新型インフル死者数、少なすぎる?専門家が指摘(この内容すでにご存知の方は、この項は読み飛ばしてください)

広州呼吸疾病研究所の鍾南山所長

 MSN産経ニュース】中国の新型インフルエンザの死者数について、広東省の広州呼吸疾病研究所の鍾南山所長は「公表されている数字は信じられない」などと述べ、一部地域で死者数の隠蔽(いんぺい)が行われていると批判した。現地紙「広州日報」が19日に報じた。

 鍾所長によると、一部の地域では、地方政府が新型インフルの制圧に成功していると見せかけるために患者数を過少報告している。感染が疑われる重症患者に義務づけられているウイルス検査が徹底されず、感染が特定されないケースがあるという。

 中国衛生省の発表によると同国の感染者は16日現在で約6万9千人、死者は53人。流行の程度が異なるため単純には比較できないが、人口が約10分の1の日本(17日現在で死者65人)と同程度の死者しか出ていないことになる。世界保健機関(WHO)の報告書によると、日本の人口100万人あたりの死者数は0.2人(6日現在)で、世界で最も低いレベルにとどまっている。中国についての詳しい分析はまだない。

 衛生省は19日、国内12省に作業チームを派遣し、重症例への対応などを指導したと発表した。新華社電によると 海華報道官は「うその報告や報告漏れ、報告を遅らせることを厳禁する」と強調した。

 鍾所長は中国の感染症対策の第一人者。03年の新型肺炎(SARS)流行の際も、感染拡大を隠そうとする政府に異議を唱えた。

同じ内容をサーチナは、「【中国の検索ワード】インフル死者数に疑問ぶつけた学者「あんたは偉い!」として、以下のように報じている。

  呼吸器疾病の第一人者で、中国工程院院士・中華医学会会長の鐘南山氏が先日、中国国内の新型インフルエンザ流行について予測を発表した際に、一部の地域で死亡者数の報告を行っていないことを指摘したうえで「発表される全国の死亡者数は信じられない」と語ったことが波紋を呼んでいる。20日更新の中国大手検索サイト百度(Baidu)の「検索ワード人気上昇ランキング」に「鐘南山」が登場した。

  鐘氏のコメントを伝えた新浪網の記事には200件以上のコメントがついた。「自分もこの数字は信じられない」「思っていることを言っちゃったから偉い」「彼のような人間がもっと必要だ」「衛生部はもっとしっかり管理してほしい」という意見の他、2003年のSARS騒動時にも広東省においていち早く危険性を提起し、率先して臨床現場で治療活動に臨んだたという実績から、今回の件も「売名行為ではなく、医学上の経験から出した先見性のある意見なのだろう」とする意見が見られた。「一部の地域ってどこだ」「そういうことを言うのなら、ちゃんとしたデータを示してほしい」「売名行為だ」「騒ぎをあおるだけだ」という意見も多かったが、それを打ち消して余りあるほど鐘氏の発表を歓迎するコメントが多数を占めていた。

  中国衛生部は鐘氏の発言を受けて18日に声明を発表し、今後も引き続き新型インフルエンザ流行状況への監視をを続けていくとともに、各界やメディア、世論による抗インフル政策への監督も歓迎するとした。鐘氏のコメントについては肯定も否定もしていない。

  衛生部の声明を伝える新浪網のニュース記事にも1000件を超えるコメントが寄せられており、「鐘氏の指摘に対する直接の答えがない」「黙認したんだな」「今発表されている数字なんて誰も信じないよ」「鐘氏の意見もいい。政府の反応も悪くない。ただ、国民は相変わらず混乱状態だけど」「武漢を例に取ると、新型インフルの検査は検疫所だけで行われ、1000元(約1万3000円)の費用がかかる。だから病院は、大したことないと思ったら普通の風邪として扱うのだ」「とにかく、自分を信じ、自分で自分の身を守ることだ」など、衛生部の態度について一定の評価をする意見や、引き続き鐘氏を支持する意見、インフル検査体制の問題点を指摘する声などが多く見られた。

  中には「科学者の意見で政府の方針なんて変わりはしない」という見方をしているユーザーもいたが、今後発表されるデータに「鐘南山」効果は出てくるのだろうか。


中国隠蔽体質露に!!
このブログではすでに何回かにわたって、中国の隠蔽体質について掲載してきました。今回の新型インフルエンザが広まりかけた頃、日本では、空港などでの検疫の様子が大々的に報じられ、実際に検疫にあたった人までが、「あれはパフォーマンスではなかったか」などという始末でした。その後、空港での検疫の様子も報道されなくなり、「ヤラセ」疑惑も一時の話題で終わってしまいました。

しかし、同じ頃、同じくテレビの番組で報道されていたのは、やはり、中国の国内での、空港や港でのものものしい検疫騒ぎの様子です。東洋人がやっているので、全く日本の国内と寸分も変わらぬ、ように見受けられました。これも、やはり今から思えば「ヤラセ」だったのかもしれません。しかし、中国のこの騒ぎに関しては、中国はもとより、日本国内でも「ヤラセ」発言をする人はいませんでした。しかし、私自信は、この報道ぶりを見ていて、不自然な感じを覚えました。

躍起になる検疫当局、海外から帰ってきた息子が検疫所に1週間足止めをくらっているのを、待っているいる母親の様子などが報道されていて、中国当局がかなり躍起になって感染を食い止めようとしている姿が報道されていました。

しかし、私は、この報道にはかなり疑問符がつきました。確かに、都会ではこの報道のようになっているのかもしれませんが、では、地方ではどうなのか。中国の特に地方では、生きた豚や、生きた鳥を普通に市場で売っています。多くの主婦が、その生きた豚や、鳥など、殺して料理をします。このような、国では、新型インフルエンザなど、感染しはじめたらかなりの勢いで伝播するはずです。また、新型インフルエンザどころか、いつ、新たな鳥インフルエンザが起こってもおかしくはない土地柄です。

それに、中国には前科があります。中国は、以前SARSが中国で発生したにも関わらず、隠蔽しまた。その顛末を下に記載します。

SARSの発症は、2002年11月16日に中国広東省で40代の農協職員が発症した例が最初とみられていましたが、2003年5月6日までに報道されたところによりますと、広州市呼吸病研究所は最初の患者が7月にさかのぼると発表しているとのことでした。

2002年11月の発症後、中国政府はこの疾患が広まらないように対策をとりましたが、WHOにこの情報を知らせたのは2003年2月であり、名誉と信用を落とさないよう報道を規制しました。この結果、国際的な対応が遅れました。中国は後にこの初期の対応の遅さを謝罪しました。

4月上旬にSARSがきわめて大きな問題としてメディアで取り扱われているころ、中国政府の公式方針は変わりましたが、北京の軍病院で実際の患者数より少なく発表していたのが判明したのもこのころでした。

極めて強い国際的圧力の後で、中国政府は国際公務員がこの件に関する調査を行うことに同意しました。これにより、過度の分散、形式主義、コミュニケーションの不足など古くなった中国の医療制度が暴かました。

4月下旬に中国政府は、患者の数のごまかしは医療制度上の問題であることを認めました。蒋彦永博士は中国のもみ消しを暴露しました。彼は、彼の病院だけで発表されている中国の患者数よりも多い患者がいたと報告しました。保健相と北京の市長を含む多くの関係者が解任され、SARSを調査し、コントロールするよりよいシステムが作られたといわれています。

さらに、今回の隠蔽ではどうも気になることが最初からあります。それは、WHO事務局長の陳馮富珍(マーガレット・チャン)の存在です。

マーガレット・チャンは、カナダのオンタリオ州立ウェスタンオンタリオ大学にて1973年に学士(文学)、1977年に医学博士号を取得しました。シンガポール国立大学において公共衛生修士号も取得しています。1978年に医師(婦人と小児健康科)として香港政府に勤務しました。1989年11月に衛生署助理署長(署長補佐)、1992年4月に同副署長、1994年6月に署長へ昇進しました。1997年の鳥インフルエンザ発生では中国本土からの鶏の輸入禁止とともに、香港域内の鶏の全量処分を行いました。2003年のSARS大流行の際にも対策の指揮をとりました。2003年8月に退職し、WHO事務局へ転任し、伝染病対策などを担当していいます。

2006年7月25日、SARS対策の功績により中華人民共和国政府からWHO事務局長選挙において候補として推挙され、同11月8日当選。2007年1月4日に第7代事務局長に就任しました。

しかしながら、彼女の香港での評判はというと、あまり芳しくないものがあります。香港では、SARSに関するチャンの認識が甘く、SARS感染が深刻化した沙田の公立プリンス・オブ・ウェールズ病院(威爾斯親王醫院、香港中文大学医学院の連携訓練病院)の封鎖などの対策が遅れたとの批判がありました。そのため、衛生署長退任後の2003年秋、香港立法会はチャンを喚問しました。

それに、マーガレット・チャンがWHOの事務局長に就任する直前に、かなりきな臭い出来事もあったようです。本来は、WHOの事務局長に、日本人がなる予定のようでした。しかも、ほとんど本決まりのようになっていたようです。しかし、中国政府がかなり横槍を入れて、結局はマーガレット・チャンがなったという経緯があります。

これは、何を意味するのか?やはり、面子をかなり重んじる中国のことですから、従来のSARSの時のような失敗は二度としたくないということです。だから、大元のWHOを押さえて、情報が流れるのを制御しようという腹なのだと思います。

喉もと過ぎれば熱さを忘れという格言がありますが、中国の隠蔽体質は、そうではなくして、意図して意識して行っている可能性が高いです。中国、本質的に何も変わっていません。これからも、変わらないでしょう。

それと、私たち自身も気をつけなければならないことがあります。このブログでもしばしば、掲載してきたことですが、多くの人たちが中国を等身大でみることができないようです。このインフルエンザの死者の数もし、中国であれば、650人程度で日本と同じ位の水準ということになります。GDPでも同じことです。国単位であれば、日本の10倍程度のGDPになって、初めて日本と同等ということになります。あと、数年で、GDPが日本と同等になるという見方もありますが、これも、あと数年で日本の1/10になるという見方のほうが、正しいと思います。それすらも、中国の隠蔽体質から本当かどうか疑わしいものがあります。

中国経済成長の統計は、地方政府が中央政府にあげる時点でかなり改ざんされているという情報もあります。それに、成長の数字が本当だとしても、中身は、古いタイプの需要(自家用車、テレビ、冷蔵庫、従来型公共事業)などの古いタイプの需要の伸びです。特に先進国などは、こうした需要に応える努力をしたとしても、古いタイプの産業で十分応えることができるため、何の工夫もいらず、楽な反面、これらの需要に応えるために自らも成長するなどのこともありません。

現在、中国は、民主化もされておらず、政治と経済の分離も不十分で、法治国家化もされていない状況で経済だけが伸びています。このままいびつなままで経済発展しても、ひずみが大きくなるばかりで、どこかで必ず行き詰まりがでてきます。今回のインフルエンザ患者死者数の隠蔽を軽く見るべきではありません。これは、中国の古い体質が温存されていることを示す査証であるととらえるべきです。

最近オバマ大統領の支持率が下がっています。従来のアメリカ大統領だと、1年に一回くらいは、いずれかのスピーチで中国に対して、かなり手厳しい批判を行っていましたが、現在のオバマ大統領は、チベットや新疆ウィグル自治区の人権問題などに対して、やんわりと指摘する程度にとどまっています。オバマ大統領自身も、中国を等身大でみえていないということだと思います。支持率の低下に関して、ほかにもいろいろありますが、やはり、中国に対するオバマ大統領の対応の仕方にも問題があるのではないか思います。いずれにせよ、日本人に限らず、多くの人々が中国を等身大に見れないようです。

しかし、実業を営んでいる日本の企業は見方が違います。特に、海外に直接投資をするような企業はこのへんの事情をはっきり見抜いているようです。事実、このブログても何回か掲載したように、今年から対中国直接投資よりも、対インド直接投資のほうが大きくなっています。

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